Middle & Short
□力がすべて
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何が起きたのか分からない
ただ、わたしは任務終わりの報告をしに廊下を歩いていただけのはずだった
きっと、ただの支部務めの海兵から海軍本部へと昇給して初めての任務が無事に終わり、少し浮かれていたのと
そして、本部だと思って油断していたのがいけなかった
けれど、気づいたときにはもう遅くて、わたしの体は動かなかった
そしてわたしの目の前には、少なくとも今の自分の地位では会うことはないと思っていた王下七武海の一人、ドンキホーテ・ドフラミンゴがニヤニヤとした顔で立っていた
「……なんの真似ですか、ドンキホーテ・ドフラミンゴ。」
やっと絞り出せた言葉はこの一言だけで、正直、レベル違いの相手に泣き出したい
そんなわたしの心情を察したのか、ドフラミンゴの浮かべる笑みが深くなった
「フフフッ、そんな風に睨むんじゃねぇよ。ちょっとヒマだから遊べる相手を探してたんだ。」
そう言いながらドフラミンゴは指を軽く動かした
すると、その動きに連動するようにわたしの腕も動き、後ろで縛られるように固定された
「わたしは海軍ですよ。海賊なんかの暇つぶしに付き合っている時間はありません、離してくださいっ!!」
「フッフッフッ!!威勢は良さそうだが、お前自身が十分感じているはずだ。俺とお前の力の差をな。その証拠に今にも泣きそうじゃねぇか。」
震えながらも睨みつけるわたしをドフラミンゴは歪んだ笑みで見下ろす
サングラス越しに目が合うと、「ついて来い。」と言ってドフラミンゴは歩き出した
誰が行くものですか!と反抗したいにも関わらず、わたしの足は意思とは違う方へと歩を進める
わたしはドフラミンゴの後ろで悔しさに唇を噛んだ
分かっているのだ。自分とドフラミンゴとの力の差など
これでも実践を積んだ兵士であり、敵との力の差を見極めるのは戦いにおいて生き抜くために重要だ
そして、一目見ただけで思い知らされる
どう足掻いても勝てるわけがない、と。
それでも、一人の海兵として、プライドは捨てるわけにはいかない
せめてもの反抗の意思としてドフラミンゴの背中を睨みつけた
ドフラミンゴの能力から解放されたのは、今は使われていない会議室でだった
「さて、ここから能力はなしだ。精々頑張って反抗しとくんだな。フッフッフッフッ!!」
余裕そうに笑うドフラミンゴを一瞥すると、わたしは振り返ってすぐにドアへと駆け寄る
海賊に背を向けて走り出すなど、海兵としての恥でしかないが、今はそれしか道がなかった
しかし、もう少しでドアに手がかかるというところでドフラミンゴが動いた
その速さは目では追えず、気づいたときにはもうわたしのすぐ後ろにいた
「フフフ…惜しかったな。もうすぐで逃げられそうだったのによォ。」
ドフラミンゴの声が耳元で聞こえる
しかし、それであきらめるわけにもいかず、一発でも、一瞬でも気を逸らそうと持っていたナイフに手をかける
反撃するために体を反転するが、攻撃を仕掛ける前に足元を崩され、ドフラミンゴに抱きかかえられるように転んだ
「腕は悪くないな。ただ、遅い。」
そんな言葉に何か反論をしてやろうと口を開いたとき、ドサっとわたしの体が机の上に置かれた
「フフフ…これからはお楽しみの時間だ。」
そう言って見下ろすドフラミンゴの表情はとても楽しそうで、どこか欲情に駆られるものだった
もちろん、わたしもこの状況で何が起こるかが分からないほど馬鹿ではない
だが、流されて事を致すわけにはいかない
「最っ低…」
しかし、そう言い放って顔を背けるくらいしかわたしのできる反抗はなかった
「フッフッ、それは褒め言葉として受け取っておこう。怯えた目で必死に己のプライドを守る女ってのはそそるもんだ。」
ピンク色のモフモフとしたコートを脱ぎ去り、ドフラミンゴはわたしの耳元で囁いた
「そんな女がプライドを捨てて俺に縋ってくる瞬間が楽しくてしょうがねぇ。フフフフフ……」
「……悪趣味ね。」
できるだけ冷めた口調で言い捨てる
すると、ドフラミンゴは楽しそうに口に描いていた弧をもっと釣り上げた
「煽るのは上手いらしい。」
そう言うと、ドフラミンゴはわたしが来ていた制服を乱暴に破り捨て、露わになった腹部に手を這わす
「……っ」
その逞しい男の手がお腹から滑るように胸の方へと上っていく
そのままブラを押し上げるようにどかし、片手を背中へ回すと慣れた様にホックを外した
「なんだ、意外と期待してたんじゃねぇか。」
そう言われてドフラミンゴの視線の先へと目を向けると、そこには勃ち上がりかけた胸の頂があった
「ちっ……違いますっ!!」
自分の顔が羞恥で赤くなっていくのが分かる
あぁ、なんでこんなことに…
そう思いながら目をぎゅっと瞑って顔を横に向ける
早く終わらないかと願いながら
そんな態度が気に入らなかったのか、それともそれすらも楽しんでいるのか
ドフラミンゴは胸を揉んでいた指を敏感な胸の頂に掠めた
「あっ……」
ただ一瞬、指が掠っただけで出て来た自分の甘い声に驚く
その反応に満足したのかドフラミンゴは胸の頂を弄び始めた
最初は胸を揉んだりしながら頂に触れるくらいだったが、だんだんと強弱をつけてクリクリと転がしたり、摘まんだり、押しつぶしたりとし出した
「っはぁ……!!んっ、やめっ…」
「随分いい声で鳴いてくれんだな。これから犯されるってのに気持ちいいのか。とんだ淫乱だな。」
その言葉に悔しくて涙が溢れる
「うぅっ……きもち…よくなんかっ…あぁぁっ……!!」
否定の言葉を紡いだ瞬間、甘い刺激が身体を巡った
何が起きたのかと、下を見れば、そこにはわたしの胸の頂を口に含み、ニヤリと笑うドフラミンゴがいた
「フフフ…もう声なんて抑えられてねぇじゃねぇか。どうせ下も触ってほしくて疼いてんだろ?」
そう言うと、ドフラミンゴは再び胸の頂を含み、キュッと甘噛みした
それに加えて、わたしの下腹部へと伸びていた手が秘部へと触れる
その瞬間、わたしは声にならない声を上げ、刺激から逃げるように身体を逸らした
そんなわたしの反応を楽しみながら、ドフラミンゴの指は下着の中へと侵入していく
「やっ……!!やめっ、て…っ」
下を触る指が動く度に、くちゅっ、と淫らな音が聞こえてきて、恥ずかしさに耳を塞ぎたくなる
必死に首を振るわたしの耳元でドフラミンゴは囁いた
「一回イッとくか?」
そう言ってドフラミンゴは優しく下にある突起を撫で上げる
その瞬間、快感が身体を駆け巡るが、わたしは残る理性でただただ首を振る
「フフフッ、そう言うと思ったよ。」
予想していた通りの反応に満足したのか、ドフラミンゴは浮かべていた笑みを濃くした
何かを企むようなその顔に背中がゾクリとした
そして、その瞬間ドフラミンゴの指が一気に二本、わたしの中へと入った
「はぁああっ!!」
そのままドフラミンゴは中を溶かすように指をバラバラと動かした
時折、奥のイイところに指が掠るも、ドフラミンゴはそこだけを責めるようなことはしなかった
正直、先程の言葉からイかされるとばかり思っていた身体は、焦らされて限界に近付いていた
「もう、やっ…やだぁっ!!やめ、て……」
泣いてお願いしてももちろん止まるわけはなく、逆にドフラミンゴはイイ一点だけを激しく突いてきた
その刺激に耐えられず、だらしなく喘ぎ、もうイくと思ったそのとき、ドフラミンゴはわたしの中から指を抜いた
「んっ……なんで…?」
身体の疼きから解放されたくてつい出てしまった言葉
しまった、と思ったのはドフラミンゴの顔を見たあとだった
ドフラミンゴは何も言わずにニヤニヤとした顔でわたしを見下ろしていた
その顔は「イきたくねぇつってたよな?」とでも言ってわたしを煽るようだった
それからもドフラミンゴはギリギリまで焦らし続けた
わたしの秘部に舌を這わせたり、そこにある突起を摘まんだりして楽しそうに笑っている
そしてあと少しで楽になれるというところでやめるのだ
「もう……ムリっ…」
散々焦らされて欲に火照ったわたしは、段々とこの昂ぶりを放つことだけを考え始めた
ドフラミンゴは絶対に決定的な快感は与えないし、それを強請るよう催促することもなかった
きっと、わたしが完全に落ちるのを待っているのだ
しかし、そんなことを気にしてはいられない
わたしの身体はもう限界だった
「ド、ドフラミンゴっ……、イかせて…」
絶対に言うまいと決めていた言葉をわたしは泣きながら呟いた
「フフフフッ、いいのか?海兵のお前が海賊の俺に強請るのか?」
「いいっ…もう、いいからっ!!お願い……っ」
何も考えられなくなったわたしは、ドフラミンゴの言葉に頷いて手を伸ばす
わたしは早くこの疼きから解放されたかった
それを見たドフラミンゴは楽しそうに笑うと、勃ち上がった自分のソレを取り出し、わたしの秘部にあてがった
「そんなに欲しかったのか、フフフ…、お前のがグチャグチャに濡れてヒクついてやがる。」
そう言って、ドフラミンゴは一気にソレを中に押し込んだ
「ひぃっ…あああああっ!!」
太くて大きいそれがわたしを貫くと先程まで与えられていた快感と比べものにならないものが身体を貫き、頭の中が真っ白になった
「おいおい、挿れただけでイくのかよ。まだくたばんじゃねぇぞ。」
そう言うと、ドフラミンゴは脱力したわたしの腰を持ち上げて動き出した
「まっ…待って……あぁ!!んっ…、はぁっ!!」
「フフッ!!んなこと言われても待つわけねぇだろうがよ」
イったばかりのわたしには強すぎる快感が再び襲う
ドフラミンゴは激しく奥を突いて、わたしはそれに喘ぐことしかできない
グチュッグッチュッという水音が部屋に響く
「あぁあああんっ…!!はぁっ…ひゃっんっ…!!」
「フフフ!!いい声で鳴きやがる。犯されてるってのに濡らして鳴いて…フフッ…海賊に腰振ってて恥ずかしくねぇのか?」
「う…うるさいっ……んぁっ!!はあぁっ!!」
少しだけ戻った理性でドフラミンゴの言葉に言い返した瞬間、ドフラミンゴは動きを速めた
そのままガンガンとわたしの弱いところだけを突く
「ああああっ…!!だめっ、イ……イくぅっ…!!」
「フフフッ、イけよっ!!」
「んぁっ、あああああっ!!……っはぁっ」
ドフラミンゴの言葉とともにギュッと中を締めてイった
そして、その少しあとに暖かいものが流れ込んできた
もしかしなくてもそれはドフラミンゴの精液だ
「悪ぃな。お前があまりに締め付けるもんだからよ」
なんて悪びれもなくしれっと言う
ふざけるな、と怒鳴ろうとした瞬間、身体の向きをうつ伏せにされた
「まだ俺は満足してねぇんだよ。もう少し付き合え」
そう言って中に入っていたものをまた動かし始めた
やっと解放された頃にはわたしはドフラミンゴの精液と自分の愛液と涙と、色々なものでグチャグチャに汚れていた
任務の報告がまだだったのを思い出したが、ドフラミンゴが満足するまで付き合わされたわたしは、もう動く気力も残っておらず、その場で目を閉じた
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