Middle & Short

□またな。
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蛇姫様の許可が出てから、わたしは九蛇海賊団数名と護国の戦士数名に連れられてシャボンディ諸島へと向かった

船の中では、これからドフラミンゴに会えるかもしれないという喜びと、会えなかったらどうしようという不安とが入り混じってとても落ち着かない
その上、胸にズキズキとした痛みを抱えたままベッドで時間を過ごし、気づけばわたしはドフラミンゴにもらった指輪に触っていた

島を出てからずっと考えるのはドフラミンゴのことばかりで、何をする気にもなれず、日に日に自分でも体調が悪化していくのが感じ取れた




約一週間後、わたしは無事にシャボンディ諸島へと到着し、わたしたちは滞在する予定のホテルへと向かった

その道すがら、ニョン婆様はわたしの手を握りながらゆっくりと語りかけてきた

「良いか、紗良。ここまで来たものの、ドフラミンゴにいつ会えるかは分からぬニョだ。ワシらもできるだけのことはするつもりじゃが、最後はお主の気力次第。何としても会うまでは生きようと思うのだぞ。」

そう言うニョン婆様にわたしは力なく
微笑んで「はい。」とだけ答えた


いつ会えるか分からない、という不安をわたしが抱えられるのはどのくらいなのだろうか……

少なくとも、ドフラミンゴがわたしに会いたいと思ってくれているならば不安は軽くなるものだが、嫌われて会いたくないと思われているのであれば…とどうしても不安が拭えない


少しドフラミンゴのことを考えるだけで、わたしはすぐに悪い方ばかりを考えてしまう

そして、その不安を撒き散らすかのようにわたしは指輪の存在を確かめる


どうしてドフラミンゴは指輪をくれたのか、最後の「バイバイ。」という言葉の真意は。

ドフラミンゴに聞きたいことは山ほどある
けれど、それと同時に言いたいこともたくさんある


だから、せめて自分の気持ちを伝えるだけでいいから、最後にもう一度、ドフラミンゴに会いたい





と、そう思っていたのも3日前
ドレスローザとここがどのくらい離れているのか
そもそも今、ドフラミンゴはドレスローザにいるのか
3日やそこらで来れるはずがないと思いつつも、最後に会ってからはゆうに半年は超えている

わたしはもう、限界だった


胸の苦しさは日に日に増し、食事もロクに喉に通らない









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