あなた達と共に…

□共に…戦う
3ページ/10ページ

それからも、僕はエテルノに通い続けた、幸い、意識体では、ちゃんと喋れるようだ。
………言えない……
皆には……言えない……
余計な心配をかけさせて……皆が任務を全うできなくなったら……
そんなことを考えてると…
「隊長、どうした?」
後ろから突然声をかけられたので、僕は振り向いた。そこにいたのは、五稜館学園の生徒会長で、新チーム、【ショコラーデ・ミラ】のリーダー【末葉あおい】だった。
「何か悩みごとがあるのか?」
『ううん、何もない。』
……知られたくない、現実での自分が…喋れなくなったなんて……
「そうか…なにかあったら相談してくれ。」
『うん、わかった。』
僕がそう言うと、あおいはその場から離れていく。
(……ゴメンな……君達には……知られたくないんだ……)
仲間にすら話せない……現実……
まともに相談できない…できるわけがない……
(いつか…話す時が来るのかな……)
でも、いつかは話そうと…そう考えていた。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ