あなた達と共に…

□初陣と因縁
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「それじゃあ、行こっか?」
「了解!」
「うん♪」
「はいです。」
「行きましょう、隊長さん。」
「うん。」
今日はとうとう初陣の日だ、隊長にとっても、皆にとっても、いろいろな意味での初陣である。
「まさか、僕のメモカが簡単に見つかるなんてね。」
「そうそう! しかも究極変身ifでしょ?」
「ああ、驚いたよ。 モシュネちゃんに感謝しなきゃ。」
「それで? 隊長さんの究極変身ifメモカの名前は何?」
まなが僕の前に立って(身長差がありすぎてまなは僕を完全に見上げている感じ こちらからはかなり上目遣いに言っているように見える。)そう言った。
「ああ、確か…【生命奏でるフルスコア】だったかな? 変身コスや武器の構造が複雑過ぎて、先生もこんなの見たのは初めてだって言ってた。」
「【生命奏でるフルスコア】ですか…とても良い名前ですね!」
「やっぱり、アルタイル・トルテの隊長だからかな? 複雑な構造をしてても、あたし達の究極変身ifとはあまり変わらないデザインだったんでしょ?」
「そう、僕も使って見て、アルタイル・トルテの隊長だからかな? って思ったよ。」
「やっぱり、メモカの名前も関係してるもの。 あたし達のメモカの名前には、必ず音楽関係の名前が入ってるの。」
「え?」
「ほら、椿芽は【不死鳥ラプソディー】で[ラプソディー(狂詩曲)]。」
「あ、ホントだ。」
「伊緒は、【破軍のセレナーデ】で[セレナーデ(小夜曲)]。」
「まなは、【恋のきまぐれシンフォニー】で[シンフォニー(交響曲)]なんだよ♪」
「私は【コスモ・レクイエム】で[レクイエム(鎮魂曲)]です。」
「私は【星屑の群青ララバイ】で[ララバイ(子守歌)]だね!」
「それで、隊長さんのメモカは【生命奏でるフルスコア】で…[フルスコア(総譜)]ですね。」
「ねーねー椿芽ちん、そーふって何?」
「あ、えっと…」
「あたし知ってるよ、確かいろんなパートの譜面を1つの楽譜に収めたって感じかな?」
「なるほどー♪」
「流石、伊緒は本当に頭いいね。」
「いや、これぐらい、大したことじゃ。」
「お」
そんな会話をしているうちに、時間が来たようだ。
「出陣ですね。」
「うん。」
「まな、頑張るぞー。」
「よーし、今日も気合入れて頑張ろー!」
「隊長さん、行くですよ。」
「ああ。」
そして、アルタイル・トルテの今日の任務が始まった。
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