あなた達と共に…

□初陣と因縁
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~とある境界~

「さてと、今からこの辺りのオブリを掃討するけど…」
「結構いるですね。」
見回すと、かなりの数の旧式妖魔や偵察型妖魔が徘徊している。
「これは、まとまって行動するよりも、分散したほうが良さそうですね。」
「そうだな。」
「それじゃあ、私は向こうの方に行くね!」
「じゃあ、まなはあっちに行くんだよ。」
「あたしはビル側に行くね。」
「私はその近くの商店街当たりに行くです。」
「それじゃあ、私は公園方面に。」
「隊長さんはどうする?」
「大通りの辺りを調べるよ。」
「わかった。」
「いいか、皆 今回はオブリの数がとても多い…戦力を分散させて戦うのは初めてだが…皆なら問題ない。 だけど、決して無理はしないように。」
「了解。」
「わかりました。」
「オッケー。」
「うん!」
「わかったです。」
「それじゃ、出撃!」
悠輝がそう言うと、全員一斉に分散した。 単独で大丈夫だろうか? と思ったが、彼女達なら大丈夫だという確信があった。 彼女達のメモカ…究極変身ifの力を過信しているわけではない。 でも、そう思えたのだ。
「よし、僕も。」
悠輝も自分の担当エリアに向かった。
担当エリアに到着すると無数のオブリがはびこっていた、とても数えきれない。
「かなりの数がいるな。」
わかるのは、そのオブリのほとんどが旧式妖魔であるということだけ…それも…
「強個体か…」
ハイチャンスゾーン内で見かける白色の旧式妖魔がほとんどだ。
「だけど、こんなところで負けるわけにはいかないんだ。」
悠輝は即座にパトリを取り出して、メモカをセットした。 すると、フィフス粒子が光り輝いて悠輝にまとわりついて弾け飛ぶと同時に変身が終わっていた。 頭にはアルタイル・トルテの究極変身if同じデザインで虹色のラインが入ったステラギアがある。
背中にも大きなステラユニットがある。 ただ…
「このメモカ…属性は何なんだ?」
そう、武器がないのだ。 と思っていると…
「ん? このスロットは…」
皆のパトリにはメインメモカスロットとサブメモカスロット…計2つのスロットが存在するが…悠輝のパトリには、メインメモカスロット、サブメモカスロット…そして、もう一つスロットがあった。
「ここには自分のメモカ入れても意味無いようだな。」
試しにランクRの自分のメモカを挿入してみたが、効果は発揮しなかった。 だとしたら…
「他人のメモカは入れれるのかな?」
そう言って、椿芽から借りてきたランクRメモカ【スターワイザー】を取り出して…
「セット完了。」
その次の瞬間…悠輝の身体が再び光に包まれて弾け飛んだ…あまりにも一瞬だったので驚いたが…変身の状態を見ると…
「こ…これは?」
背中からは巨大な炎の翼、腰周りには4つのユニット、カラーも虹色から赤色に変わっていた。
「まさか…不死鳥ラプソディーと同じ力が?」
確信した、自分の手には、光刃を備えたダブルセイバーが握られている、どうやら、武器まで一緒というわけにはいかないようだ…当たり前だろう。
「これで、戦える!」
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