■お金のトリビア〜お札にも、環境保護の流れ〜
お札は「タフで汚れず、偽造できない」ことが大切。
いま、ここに「環境保護」を取り入れようという流れがきています。
たとえばオーストラリア。
環境問題に積極的に取り組んでいる国らしく、まず、紙幣の「リサイクル」を一番に考えました。
しかし、紙幣の原料となる木は、CO2を吸収したり、酸素を生み出し、水を蓄える役割も持つ貴重なもの。
そこで、次に考えたのは「木を切らないこと」。
ニューサウスウエールズ州では、温暖化防止や生態系維持に役立つ木を州で管理し、勝手に切ることができないようになっています。
森のレベルから、庭の木まで・・すごいのひとこと。
日本では考えられません!
以前取り上げたことのあるオーストラリアの「ポリマー紙幣」は、このような考えから生まれたんですね。
また、お隣の国ニュージーランドもポリマ−紙幣派。オーストラリアに紙幣の製造を委託しています。
世界を見渡すと他にも、ポリマー紙幣を全券種に採用しているルーマニア、記念紙幣などに採用しているバングラディシュ、メキシコ、
中国、台湾、等なんと20ヶ国以上に広がっています。
このような流れを見ると、日本のお札がポリマー紙幣になる日もそう遠くはないかも!?
でも、どんなにタフなお札だからと言っても寿命は扱い方次第。
となれば「お金を大切に扱う」ことも立派な環境保護。
紙でもポリマーでも、いつでも心がけていたいものですね。