小説【短編】

□かわいい僕だけじゃなくてカッコイイ僕もみて。
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彼の名前は、榊原 タツキ
私立九瓏ノ生学園の3年生であり世界有数の榊原家の御曹子。

金色の髪の毛とうさぎのぬいぐるみがトレードマーク。

私なんかが彼とつり合うはずがない...そう思っていたのに!
あの日、まさか彼に...

タツキ「ねぇねぇ、部活が終わったら放課後...お話しませんか?」
カノジョ「いいですけど...じぃやのお迎えがあるんじゃ?」
タツキ「大丈夫だよ〜!じぃやは、優しいから待っててくれるはず。」

カノジョ「わかりました。じゃあ、体育館に近い中庭のベンチにいますね」

そして、部活終わり私のお気に入りのベンチで本を読んでいると...

タツキ「待ったぁ?」
カノジョは、首を振ってかばんに本をしまった。

ずっと、憧れだった先輩に呼び止められたことがうるさくて挙動不審になっちゃっている(笑)
でも、あの後...すごくぴょんぴょんしちゃって朴くんに見られちゃったんだよね。


タツキ「あのね、あのね、僕ね」

何かを一生懸命に伝えようとしてるけどうまく伝えられないのが、かわいい!!

持っていたコンちゃんをギューと抱きしめて

タツキ「あのね、僕...入学式で君をみたときからずっと気になってて、ぱっくんと仲良くしてる君をみると辛くなる
もし、よかったら僕の彼女になってくれませんか?」

あまりに嬉しくて、赤面になっちゃって何も返せなかった。
でも、伝えなきゃと思っていた私は...

カノジョ「私も...」

タツキ「これは?」

本を渡された彼は、すごく困った顔をしていて思わず「あっ、ごめんなさい」。
読んでいた本の題名を指さして、

カノジョ「えっーと、この本の主人公みたいにずーっと一緒にいてください。」

タツキ「ほんと?嬉しい〜
じゃあ、今日から君は僕のお姫様だね(笑)」

私は、さっきより赤面になっちゃって彼は、それをみて笑っている。

タツキ「よし、じぃやが待ってるから帰ろうか。」

いつもは、助手席に乗る彼が今日はなぜか、後ろの扉をあけて私の手を引いた。

タツキ「これからは、ずーっと一緒に帰ろうね(笑)」

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