小説

□バカと妖精と風呂事情
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オレの名はグレイ・フルバスター
魔導士ギルド<妖精の尻尾>の氷の造形魔導士とはオレのことだ

突然だが、オレは今非常に困っている

なぜなら・・・









ナツ「ルーシィ!なんでもう風呂入り終わってんだよ!」
ハッピー「空気読めないからルーシィなんだよナツ」
ナツ「だよなー
普通ここは風呂を覗かれるのが定番なのにな
ダメだなルーシィは」
ルーシィ「なんでわざわざ覗かれなきゃいけないわけ!?それ犯罪よ!ってかここ私の部屋!」









このバカ2匹をどう扱えばいいのか誰か教えてくれ!









ナツ「とりあえず、もう一回入ってこいよ」
ルーシィ「嫌よ、なんでわざわざ覗かれるために入り直さなくちゃいけないわけ?」
ナツ「んじゃあ、覗くために入ってくれ」
ルーシィ「一緒でしょうが!」
ハッピー「ナツ、ルーシィの言う通り覗きは犯罪だよ」
ナツ「ん?そうか・・・」

ん?あれ、意外とすんなり諦めたか?
さすがハッピー、ナツと違って常識ある・・・

ハッピー「だから・・・一緒に入っちゃえばいいんだ!」

・・・と思ったけど何言ってんだこのクソ猫!

ナツ「おぉっ!なるほど!さすがハッピー賢いな!」
ハッピー「あい!」
ルーシィ「賢くない!」

そんなバカらしいやり取りを呆れながら聞いてると、風呂場から微かに聞こえてくるシャワーの音にオレはある事を思い出した

グレイ「・・・ナツ」
ナツ「あ?なんだよ」

視線だけ向けると、不服そうな顔をしたナツがオレの方をみた

グレイ「今風呂場行けば、女のヌード見れるぞ」

そう呟くように零すと、飽きれるほど猛スピードでバカ2匹は風呂場に向かった

グレイ「アホめ・・・少し考えれば誰が入ってるかわかるのに」

そんな呟きは、風呂場の扉を開ける音で掻き消えてしまい、2匹の耳には届かなかった

エルザ「ん?なんだおまえ達
一緒に入りたかったのか?」








2匹の悲鳴は、真夜中のマグノリア中に響き渡った










end

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