distant

□miss you
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『今日、移動中にまいの夢見たよ。』



22時から始まる僕たちの会話


『どうだった?可愛かった?』


目をまんまるにして聞いてくるまいが、隣にいるような気持ちになる


『ん〜....可愛かったかな?たぶん。』


『たぶん?私のなかではマークはいつもすっごいカッコいいのに!』




すっごい可愛かったよ


変な寝言を言ったんじゃないかと慌てたくらい可愛かった





なかなか逢えない僕たちは、可能な限りこの時間に1時間の会話をする


電話だと逢いたくなるし、切ったあとに泣いちゃうからってまいが胸が締め付けられるようなことを言うから、こうやってLINEが僕たちを繋いでくれる


電話だと、言いたいことを言えないから....僕の本音


『覚めたくなかったな』




少し間が空いて


『ありがと』



ああ、なんで傍に居られないんだろ



電話がいい



切ったあとに寂しくなっても、逢いたくなって苦しくても、まいの息づかいが聴こえる距離がほんの一瞬でも感じられるなら、声が聞きたい






『この前の友だちと仲直りできた?ちゃんと謝れた?』


話の角度を変えて、気持ちを立て直す


まいはどんな気持ちを抱えて文字を打ってる?


今度、いつ逢えるのかな




逢って

僕の名前を呼ぶ前に抱きしめて

測れない距離で声を聴きたい



悲しくならない言葉で、どうやったら



この気持ちを届けられるんだろ....



逢いたいよ、まい





fin
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