妖精さんの本棚

□誕生日が近い貴方へ
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それは俺の元に唐突にきた。
手紙と共に手作りであろうチョコが1つ。
その手紙にはこう書かれていた。

ああ、やっと…貴方の誕生日が近くなったのね。
貴方への心の距離はどのくらいあるのだろう?きっとまだ侵入できてはいない。そこは知っている。

だからね、この想いも全て…
チョコに込めて…
貴方へ贈るわ

あなたのことあいしています

byなまえ


なんで、突き放したはずのお前がくれるんだよ。

そして、怒りのあまり壁を叩いた。
その音を聞きつけたメンバー達がとて
も心配そうに俺を見ている。

だから、俺はこう言った。

「ごめんな、ちょいうるさかったろ?」

そう言って、無理に笑ったんだ

メンバーからの視線に気づかないふりをして。



「あいしてる」
そんな言葉で俺を戸惑わせたのはやっぱりお前だけだよ。
…俺もなまえのことあいしてる。
 

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