★恋の炎に身を焦がす★【完結】

□01_出会い
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煉side

最近知り合った女の子

私の眼を見ても怖がらなかった女の子

吸い込まれるような翡翠色の眼

輝く銀色の髪

ずっと独りだった私に光を照らしてくれた女の子

日番谷水花

私の唯一の友達

大事な大事な友達


今日もその子と川で遊んでいた

川の水が冷たくて気持ちが良い

2人でキャッキャッと楽しんでいた時、背後に気配を感じた

変な化け物に追いかけられる事が多々ある私は周囲の気配に段々敏感になるようになっていた


振り返ると・・・




透き通るような翡翠色の眼

キラキラと煌めく銀色の髪


水花と一緒?


その少年から目を離せなくなった・・・


どれくらいそうしていただろうか・・・

とても長い時間見つめ合っていたように思ったけど、実際は数秒だったのかもしれない



「お兄ちゃんっ!」

水花の嬉しそうな声で我に返り、私の横をバシャバシャと水を跳ねながら通り過ぎてその少年の腕に飛び込んだ水花


水花のあんな嬉しそうな顔初めてみたな・・・


「煉っ、煉っ!お兄ちゃんだよっ!」

私に紹介したいのだろう

ほらっ!と自慢げに私の前にその少年を連れてくる

そう言えば水花の口からよくお兄ちゃんの話しを聞いていたな・・・

とその時になってやっと思い出した

「お兄ちゃんっ!煉なのっ!」

お兄ちゃんと呼ばれる人は優しく水花の頭を撫でると・・・


「煉って言うのか?いつも妹が世話になってるな。日番谷冬獅郎だ」

「ひつがや・・・とーしろー?」

長いな・・・

首を傾げると、目の前の少年は何故か顔を赤くした

どうしたんだろう?と思っていると・・・

「たいちょー、なに顔を赤くしてるんですかぁ〜」

「ホントだ(笑)」

その人の後ろから急に女の人が2人出て来て驚いて後ずさった時、石に躓き背中から倒れそうになった


「きゃぁっ」

倒れるっと思ったが・・・


グイっと腕を引かれ・・・


温かいものに包まれていた・・・


「大丈夫か?ったく、お前等が驚かすからだぞ」


顔を上げると水花のお兄さんの顔が目の前にっ!

余りの近さに驚いていると、後ろの女性たちに文句を言っていた顔を私の方に向き直し、目が合った


吸い込まれそうな翡翠色の眼・・・



じっと見つめられているが、目を反らせない



「やっぱり・・・綺麗な目をしてるな・・・柘榴石のように綺麗な目だな」









あなたの翡翠色の目の方がとっても綺麗だと・・・言えたら良かったな・・・



















「ねぇ、ねぇ、桃ちゃん、乱ちゃん、何でお兄ちゃん達、顔を赤くして抱き合ってるのぉ〜?」

「「しっ〜〜〜〜」」

「もう少しあのままにしてあげようね?(面白いから♪)」

「日番谷くん、無意識なのかな?(笑)」




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