★太陽の君★

□03_幼馴染
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美夜side


二番隊に入隊した日

再会した大事な大事な幼馴染

ルキアと恋次



どんなに離れていても2人の事を思い出さなかった日は一日たりともなかった

霊術院に入るよりも前から・・・

あの過酷な流魂街時代から共に支え合ってきた

離れていても2人が私の支えだった


50年ぶりの再会を喜びたかったけど大前田副隊長に呼ばれてしまいそれが叶わなかった


二番隊隊舎へと戻ろうとした時、昔と違う恋次の大きな手に腕を掴まれた



そして、仕事が終わった後、みんなで食事にって誘ってくれた・・・



楽しみだな・・・


恋次に掴まれた腕に手を当てて、恋次の手のぬくもりを思い出していた









仕事も終わり・・・



「遅くなっちゃったなぁ・・・」

入隊初日、隠密機動とはまた仕事内容も違う二番隊の仕事に悪戦苦闘してしまい約束の時間よりも少し遅くなってしまった


しかも、教えてもらった居酒屋の場所がイマイチ分からない

瀞霊廷の事もあまり知らないしなぁ・・・


取り敢えず恋次とルキアの霊圧を探ってみた



「この辺かなぁ・・・」

キョロキョロしていると目の前の居酒屋の扉が開いた


「おせぇ・・・」

少し不機嫌そうな恋次だった


「ごめん、ごめん。慣れない仕事に手間取っててさ〜。しかもここまで来るのに道に迷っちゃった」

話しを聞くと、店の外で私の霊圧を感じた恋次が迎えに出てくれたらしい



店内に入るとルキアはもちろん、同期のイズル、桃だけでなく、射場副隊長、檜佐木副隊長、松本副隊長、班目三席、綾瀬川五席もいた

どうやら恋次と良く飲みに行くメンバーらしく、今日の事を知ったらついて来たらしい(笑)


「わりぃな・・・騒がしくて・・・」

自己紹介もそこそこにみんな好きに飲み始めた


「ふふふ。楽しいから良いよ。こういうの初めてだし」

ずっと死と隣り合わせだった

こんな風に騒いだり、お酒を飲んだりしたのは初めて

「美夜、これは兄様から、これは浮竹隊長からだ」

そう言ってルキアが私の前に2本のお酒を置いた

「朽木隊長と浮竹隊長から?」

お酒の事は良く分からないけど、とっても高そう・・・


「これってすっげ希少な酒じゃねーか。なんで2人が?」

恋次が首を傾げるように私も首を傾げた


「お二人から美夜にだ・・・長期任務に行く前に兄様と浮竹隊長に会ったそうだな」

「どういう事だ?」

あー・・・

あの2人、話しちゃったのかな〜〜

「私の事を頼むとお二人に話に行ったのだろう?」

ルキアが少し悲しそうな顔をした

「そうなのか?」

ルキアは朽木家に養子に行った後すぐに卒業して護廷十三隊に入隊した

ずっと心配していた

少し人見知りでなかなか人に心を開けないルキアが心配で仕方がなかった

「ええ、長期任務に就く事が決まった時気になったのはルキアの事だったからね」

「美夜・・・」



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