★素顔のままで★

□01_出逢い
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修兵side

「先輩っ、今日飲みに行きませんか?」

「またか?阿散井、どーすっかなー。最近疲れてるんだよなー」

マジで・・・

色々と落ち着いたとは言え、まだ隊長不在のままで隊長業務、瀞霊廷通信編集長業務を兼任した状態だ

疲れていないはずはない

「気分転換に行きましょうよぉ〜」

んー

飲みに行くこと自体は好きだしなぁ

仕事に影響が出ない程度に行くか・・・

考えながら歩いていたせいで角を曲がってくる人影に気付かずに

「あっ、先輩、前って遅かったすね」

「きゃっ」

「っと、悪い」

阿散井・・・

おせーよ

俺にぶつかった反動で後ろに倒れそうになったそいつを支える為に腰に手を回した

「イタタタ・・・」

どうやら鼻を打ったらしく手で摩りながら

「すみません・・・、ちゃんと前を見てなくて・・・」

そう言って顔を上げた女は初めて見る顔だった

「(へぇ、可愛いな)」

鼻が痛いせいかパッチリとした大きな目が潤んでいる

少し小柄で可愛い感じの女

「いや、俺の方こそ悪いな。大丈夫か?」

そう言って笑いかける

大抵の女はそれで顔を赤らめ恥ずかしそうに俯くんだが・・・

「大丈夫です」

そう言って笑う女の笑顔が可愛くて俺の方が顔が赤くなりそうだった


「なぁ、名前を「あれ?流花か?」・・・」

「恋次先輩っ!?」

そう言って阿散井にそいつは飛びついた

「えっ?お前いつ帰ってきたんだよっ?」

「えへへっ、昨日帰って来ましたっ〜。帰って来たら先輩いないんだもんっ。今会いに行く所だったんですよー」

完全に俺の存在を忘れた2人が話に夢中になり始めた

って言うか、阿散井っ、紹介しろよっ!



阿散井を睨みつけるが鈍いこいつはなかなか俺の視線に気が付かなかった・・・



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