★恋の炎に身を焦がす★【完結】

□01_出会い
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日番谷side


「日番谷くーん。終わったー?」

定時を少し過ぎた頃・・・

「・・・雛森、日番谷隊長だ」

こいつは何遍言っても聞きやしねー

「そんな事よりも早く行こうよ。日番谷くん」


「人の話を聞けッ!ったく、もう終わったから行くぞ」

手元の書類を片付け、帰り支度をすると・・・

「えっ、何々、2人でデートですかぁ〜〜」

珍しく真面目に仕事をしていた松本が割って入って来た

「やだなぁ〜乱菊さんったら〜。そんなはずないじゃないですかぁ〜。これからお祖母ちゃんと水花ちゃんに会いに行くんですよ〜」

と手に持った土産を松本に自慢げに見せた

「(ほとんど菓子じゃねーかよ・・・)」

「あらっ♪良いわね。そう言えば、最近会ってないわね〜。たいちょー、私も一緒に行っても良いですかぁ?」

流魂街に祖母ちゃんと妹を残してきた

その為今でも頻繁に帰っているが同じように祖母ちゃんに育てられた雛森はもちろん、俺の補佐である松本も時々一緒に遊びに来た頃がある

「あぁ、水花もお前に会いたがってたから喜ぶ」

妹の喜ぶ顔が目に浮かんで頬が緩んだ









そうして3人で流魂街の家に行くと・・・




「「ただいま」」

「おじゃましま〜す」

家に帰ると祖母ちゃん1人で水花はいなかった

祖母ちゃんに聞くと、友達の近くの川に遊びに行っているとか・・・



この辺にあいつと同じ年頃の子なんていたか?

前に来たときはそんな事を言っていなかったな・・・


そう考えながら水花がいるであろう川へ行ってみると、川に入って楽しそうにしている少女が2人


1人は妹である水花

もう1人は後ろを向いている為、顔は確認できないが水花よりも少しだけ背の高い同じ年頃と思われる少女だった



近づいて行くと水花よりもその少女が俺達に気づいたようで振り返った・・・



そして、その少女の柘榴石のような綺麗な緋い目に釘づけになった・・・



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