★恋の炎に身を焦がす★【完結】
□04_サクラサク
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煉side
シロちゃん達と出会って半年
みんなのおかげで私と水花は無事に真央霊術院に入学出来た
学校はたくさんの人がいて最初は戸惑っていたけど水花と同じクラスというだけで心強かった
でも・・・
入学して一ヶ月
なかなか馴染めなかった
入学当初から水花以外と会話もせず、しかも流魂街出身でありながら全科目においてトップの成績で入学してしまい、1回生筆頭となってしまった私は意図せずして注目される羽目になった
水花がいなければとっくに学校行かなくなってただろうなぁ〜
そんなある日・・・
その日の授業は少し難しかったらしい
私は入学前にイッくんからもらった本で読んだ内容だったから比較的すんなりと理解できた
授業が終わった後、みんなが口々に授業の内容について話していた
毎回授業の始めに前の授業の復讐テストがあるためみんな必死だ
「煉〜〜。今の授業解った〜?」
水花も例外なく今回の授業には苦戦したみたいだった
「うん。教えよ―か?」
そう言うと水花の顔がパッと明るくなり・・・
教室中に響くような声で・・・
「みんなー、煉が今日の授業内容について教えてくれるって〜〜〜♪」
水花がそう言うや否や・・・
クラス中の人達が集まって来た・・・
「ちょっ、水花っ?」
「みんなも解らないって言ってるし、みんなで勉強した方が楽しーよー」
水花に笑顔でそう言われてしまえば仕方がない・・・と思うしかなく・・・
結局30人のクラスメイトを前に何故か教壇に立って勉強を教える羽目になった
でも、終わってあとにみんなに笑顔でありがとう・・・と言われればやっぱり嬉しくて・・・
それ以来みんなと話すようになり、以前のような居心地の悪さを感じる事もなくなり、クラスに馴染めるようになった
分からない事は教え合い、支え合う良いクラスだった
水花以外なんて・・・と思っていた自分が恥ずかしかった
水花のおかげでまた私の世界が広がった
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