★恋の炎に身を焦がす★【完結】

□05_手を・・・
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日番谷side


「2人とも似合うな」

「ほんと、2人とも可愛い〜〜」

昨日約束した通り、水花と煉を連れて流魂街の縁日へと足を運ぶことになった

今日は雛森も一緒だ

「でしょ〜♪」

着つけをした松本が自慢げにしている

まぁ、確かに2人とも可愛い

特に煉は赤地に白抜きの蝶柄が映える

髪の毛には昨日俺があげた髪留め

少し長めの前髪をその髪留めで留めれば煉の整った顔が良く見える


「ありがとう、モモちゃんとランちゃんもすごく綺麗っ」

松本と雛森も今日は浴衣に着替えてきた

そして俺も・・・

「シロちゃんは格好いい」

少し照れくさそうに笑いながら煉が俺の浴衣も褒めてくれる

わざわざ着替えるのは面倒だと思ったが、着替えて来て正解だったな

「ありがとな?」

いつものように煉の頭を撫でる

そして、煉もいつものように嬉しそうに笑う






「お兄ちゃん、お兄ちゃん、あれ食べたいっ」

水花がはしゃぎながら屋台を指さす

「水花、走るなよ。転ぶぞ」

あいつはさっきから食べ物しか見てないな(笑)

「ふふふ。水花ちゃん、楽しそうだね〜」

松本と手を繋いでキョロキョロしている水花は雛森が言うように本当に楽しそうだ

連れて来て良かった



煉は・・・というと、俺と雛森の少し後ろを歩いていた


「煉?大丈夫か?」

「えっ・・・うん・・・大丈夫だよ?」

少し元気がなさそうな気がした

人が多いから疲れたか?

少し休憩しようかと煉に声をかけようかと思った時・・・


「日番谷君、これっ!懐かしいねっ」

俺の袖を雛森が引っ張り、興奮気味に話しかけて来た

「あぁ、そうだな」

「昔来た時とあまり変わんないね〜〜」

入隊してからは初めて来たから懐かしいと2人で話が盛り上がった



そのせいで煉が居ない事に気が付かなかった



「あれ〜、お兄ちゃん、煉は〜?」

「あぁ、後ろ・・・に・・・」

いねぇ・・・

「大変っ!探さなきゃっ」

雛森も自分のすぐ後ろにいたはずの煉がいなくなって焦っているが・・・

「俺が捜してくる。見つけたら松本の伝令神機に連絡する。3人は一緒にいろ。水花、2人から離れるなよ?」


それだけ言ってきた道を戻った


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