★桜の花が咲く頃に★【完結】

□02_やっと・・・
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拳西side

あの桜の下であの女に会ってから何度か同じ場所へと足を運んだが再び会う事がないままひと月以上経っていた


一度会っただけの女が頭から離れない・・・

後から来た男が言っていた夜一とは四楓院の事だろう

という事はあの女は2番隊か

それだけ分かっても各隊200人はいる

見つかるわけがない・・・と思いつつも・・・

隊舎から出るときに探している自分がいた・・・




そんなある日

九番隊の管轄での虚の大量発生

数が多いため俺と白、上位席官で一気に片を付ける事にした











「これは・・・」

「うわ〜。すごいね〜」

「ここまでいるとは・・・」


目の前にいる虚の数は数十体どころではないがそれぞれは大したことがない


半分くらいに数が減った所で・・・




「おや、九番隊の皆さんじゃないっすかぁ。こっからは二番隊の管轄区域っすよ」


「(この男・・・)」

虚を追いながら少しずつ管轄区域からずれていったようだ

「ここまで来れば関係ねーだろ。どうせあと半分だ。こっちで片付けさせてもらうぞ」


「お言葉はありがたいんすけどね〜。うちの新人にも経験積ませてやりたいんすよ。譲って頂けませんかね?六車隊長」

そう言って後ろにいる隊士に目線をやった

その目線の先を追えば・・・


「お前・・・」

あの時の女だ

「桜恋っ!?」

「お兄ちゃん?」


「「「お兄ちゃん?」」」

全員が驚いている中

「そういえば、桜恋さんは衛島四席とご兄妹でしたね」

「はい、妹がお世話になってます」

衛島が2番隊の男に頭を下げれば、その男も

「イエ、優秀な妹さんで、とても助かってるんすよ」



「二番隊第六席 衛島桜恋です。いつも兄がお世話になっております」

桜恋と言うのか・・・

笑顔で俺たちに頭を下げる様子に・・・

「うわ〜〜、可愛いっ!衛島っちにこんなに可愛い妹がいたんだね〜〜」

しまった・・・

白に気に入られたか・・・


「ありがとうございます。久南副隊長」

「白で良いよ〜〜。ねぇ、おはぎ好き?今日、一緒に甘味屋さんに行こうよ〜〜」


「うるせーぞっ。白っ!」

お前ばかり喋ってんじゃねーよ


「あの・・・・。ところでアレ・・・どうします?」


まだ残っていた数十体の虚を指さし苦笑いを浮かべる桜恋


「おっと、そうでしたね。という事で、うちの桜恋さんに任せて頂いても良いですか?」


「大丈夫なのか?」

俺が顔を顰めれば


「大丈夫っすよ。桜恋さんは優秀っすからね〜。じゃあ、桜恋さん。お願いしますね?」

衛島が心配そうな顔をする中

「了解です〜。じゃあ、行ってきますね?」





そして・・・



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