★陽だまりの中で★【完結】

□40_好き
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ヒロインside



「思ったよりも早く終わったわね〜」


阿近の研究の手伝いで技局に籠って1週間


予定よりも早く終わった


「ああ、助かった」


「まぁ、私も時々調合手伝って貰ってるからね〜。お互い様よ」


まだ時間も早いし、一度四番隊に戻ろう・・・


「四番隊に戻るのか?」


「うん、あっちの仕事もあるしね〜」


この時、阿近が伝令神機を手にしている事に私は気付いていなかった


技局を出て、四番隊に戻ろう・・とした所で、私の伝令神機が鳴る



「はい。あっ、お久しぶりですねっ。ええ・・・う〜〜ん・・・分かりました。今から行きますね」


電話の主からお呼び出し


四番隊へ戻る予定を変更し、流魂街へと向かった



目当ての家を探し当て・・・



「お久しぶりです、空鶴さん、リサさん、ひよ里ちゃん」


電話の相手はリサさんだった


ひよ里ちゃんが来ているという事で、
会いたい・・・と



「元気そうだな」

「・・・はい」

空鶴さんのその言葉は何を意味するものなのだろうか・・・


・・・多分、私が現世に行って、何があったのか、知っているのだろう


「リサさんとひよ里ちゃんには現世ではお世話になりましたね」


あれ以来会っていなかった


「また遊びにきいや、ハッチ達も会いたがっとったよ」


「ぜひ、私もまたお話したいです」


ひよ里ちゃんとも、現世の事などを話して、楽しい時間を過ごしていた


あの時は、平子隊長の作った、お好み焼きを食べたなぁ〜


美味しかったからまた食べたいな・・・


そんな事を考えながら、みんなで楽しく話をしていると・・・


「・・・・・何してんねん」


「・・・・・平子隊長?」


「何しに来たん、呼んでへんけど?」


ニヤニヤしたリサさんと・・・


「何勝手に入ってきてんねんっ!ハゲっ」


あぁ・・・


平子隊長とひよ里ちゃんが争い始めてしまった



「って、こんな事しに来たんちゃうわっ!星、四番隊におるんやなかったん?」


ん?何で知ってるんだろう?


今日四番隊に戻る予定だった事・・・



まぁ、良いけど・・・


「四番隊に戻る途中でリサさんから連絡もらったので、こちらに来たんですよ」


そう言うと、平子隊長が盛大に溜息を吐いた



「・・・・・・・何か急ぎの用でもありました?」


「・・・・・・・取り合えず、行こか」


平子隊長が私の手を引いて志波家を出ようとした時・・・



「何勝手に連れて行こうとしてんねん。星はうちらと話してんねんぞ」


「煩いわ。用がある言うたやろ」


また始まってしまった・・・


ひよ里ちゃん対平子隊長・・・


リサさんに助けを求めるように視線をやると、ニヤニヤして見ている・・・



とても悪そうな顔だなぁ〜



「まぁまぁ、ひよ里、ここは本人に選ばせたらええやん、星、真子と一緒に行くか、此処でうちらとおるか、選び」


うわ〜〜丸投げされた〜〜〜


どちらを選んでも角が立つやつだ〜〜


平子隊長とひよ里さんと交互に見る・・・


そして、リサさんに助けを求めるように視線を向けると・・・



「仕方ない。質問を変えるで」



何でも良い


この状況が変わるのなら・・・


「星、あんた、真子が好きなん?」


「「はぁっ!?何聞いてんねんっ!リサっ!!」」


平子隊長とひよ里さんの声が被った・・・


私はその質問に・・・


「好きですよ」


正直に応えた・・・



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