ポケスペ

□8月8日は
1ページ/10ページ

レッドが目を覚まして一番に目に入ったのは
小さく見える街だった。

「はぁ!?」

レッドは思わず声をあげる
昨日は家でちゃんと寝てたはずだ
なぜいまこんなところにいる!?
状況を確認するため
起き上がろうとしたら
よく知っているやつに
頭を人差し指でつんと押され止められた。

「はあいレッドお目覚め?
 悪いんだけどいきなり動かないでくれる?」

ぷりりから落ちてもしらないわよ?と
ブルーが言ってきたので
レッドはぴたりと動くのを止め、
視線を動かす
ブルーのいう通りいまはプクリンの上に
乗っているようだ。

そうか…プクリンの上にいるのか…

…いやなんでだ!?
なんでオレはブルーと
プクリンの上に乗って飛んでるんだ!?


「ブルー!」

「?おはよう」

「あ、ああ おはよう…
 いやそうじゃなくて!!
 なんでオレは
 プクリンの上に乗ってるんだ!?
 ていうかどうやってオレのうちに
 入ったんだ!?
 昨夜鍵かけてから寝たんだぞ!?」


レッドの慌てた様子とは逆に
ブルーは落ち着いてのんびりしている。


「なんでぷりりの上にいるかは
 いまから行く場所があるから。
 行く場所はまだ秘密よ
 ひ・み・つ♡
 なんで家に入れたかは…」


ブルーがしゅっと投げてきた
モンスターボールを
反射的にレッドがキャッチをする。
中を覗いてみると…

「メタモン…」

「わかったかしら?」

ボールを返すよう手を伸ばしてきたブルーに
レッドはボールを渡す。


「ブルー…それ不法侵入だぞ…」


ため息をつきながら呟くと
ブルーはころころと笑った

「ホホホ 大丈夫入ったのは
 レッドの家だけだもの」

「意味がわからない!」



プクリンに揺られながら
二人は進んでいく。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ