大切な思い出をつくろう_1

□2_たべものをくれ
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ぶちきれた黒騎士は、さながら鬼神のようだった。
少なくとも、鏡を見たとき、自分で自分を否定した。

(まるでバケモノだ。こええし返り血ついてるし。もう、最悪)

なんて内心文句を吐きながらも呪いを解くことに成功したので、無事食事にありつけた。

塩分多めなスープが臓腑にしみこむようだ。
胃がびっくりするといけないからと、おかゆなども頂いた。

助けを頼んできた中年のおっさん(司教アイルツという人)の話を聞いていると、大司祭のグレバムという男が反逆を起こして、大司教を殺したり、神官を知識の塔に閉じ込めたり、魔物を引きいれたりしたらしい。

(うわ。わかった。この世界、デスティニーだ)

テイルズの。どうりで初見で呪いとか呪いの解き方だとかがわかったわけだ。

あの時は飢えのあまりに鬼神と化していて、そこまで頭が回らなかったが。
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