大切な思い出をつくろう_1

□6_義兄弟になりませう
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あっはっは。と笑顔で言う。

(恋愛が無理だから、軽薄そうなのを装って、人を遠ざけよう作戦。効けばいいけど…ってあれ?こらこら、皆の衆、赤面しない。可愛い反応しない。襲うぞ?襲わないけど)

と、馬鹿なことをやっているうちに、リオンにぐいと肩を引っ張られ、薄暗いところに連れていかれた。

スタンたちは聞き込みを続行中である。

「もしかして愛の告白か?」
「ふざけるな、斬るぞ」

「シャルティエで?怖いなぁ。脅かさなくても、質問に答える気はあるって。怒らないの」

軽薄なお兄さんのフリも大変だ。

(ちょっと楽しいけど)

リオンが、怒りのあまりふるふるしているが、レベルの差は歴然だ。

手にしている獲物が、高圧縮レンズを組み込んだ剣状局地用戦闘兵器、“ソーディアン”だとしても使い手の力量があまりに違えば意味はなさない。

剣自体が知識を有し、言語を操ろうとも、至近距離で属性付きの晶力(通称、晶術)をぶっ放してきたとしても、防ぎきる自信がある。
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