大切な思い出をつくろう_1

□6_義兄弟になりませう
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「いや、出会うの早過ぎだから。何でまだここに居るんだよ!」

「藪から棒に、何なんだ。お前は」

当面の主人、義理の弟。天才剣士。桃色マントの黒髪美少年。

色々と称号は思いつくが、とりあえず、言うべきことは。

「セインガルドの客員剣士、リオン・マグナスとお見受けする」

「……それがどうした」

「やっぱりそうか。これ、ヒューゴさまからの手紙」

リオンに分厚い封筒を渡してから、さっさと背を向ける。

そして、拘束用につけてある頭上に輝くティアラを三つ見つけて、にこりと笑う。

金髪長髪少年が、スタン。
黒髪短髪少女が、ルーティ。
朱髪ポニーテイルの女性が、マリー。

法衣を纏ったメガネのみつあみ少女は、フィリア。
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