同じ世界を。

□燕の少女
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それから数日。





何事もないように思われた最近でした、が……




「それで、どうしても会いたい人がいるからって………」





夏目くんがとある妖に取り憑かれていました。



なんでも、ダムの底に村があったんだけどそこがもうすぐ沈んでしまうらしく……



どうしても会いたい人がいるから



ということで、夏目くんについてきたらしい。




『……情がうつっちゃった??』



「まあ、はい………」




夏目くんらしいや。

そう言ってクスリ、と笑った。




『わかった!!じゃあ私も協力する!!』




そういうと隣にいた 燕 という妖は、嬉しそうに微笑んでお礼を言った。


………可愛いなぁ。







*****








さて、どうしようか。



協力するとはいったものの……、私は何をすればいいんだろう??



谷尾崎さんという人については、北本くんに探してもらうようにお願いした。





あとはーー



どうやって、燕と谷尾崎さんを合わせるか。







初めてこの話を聞いた時からずっと心に引っかかっていたことがある。




燕は妖、


彼はヒト。




彼にはきっと……燕の姿は見えない。






どうすればいいんだろう………。
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