同じ世界を。

□蛍の光
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『友人……?』




夏目くんの部屋に、少し大きくなってしまった私の声が反響する。



今日、昼間沼に行った時についてきてしまった女の妖怪。

本当は別の男性と一緒に居たんだけれど…







彼女曰くーー、


その男性はある日ぱったりと妖が見えなくなってしまったらしい。




少し以前の私なら……
どう思っただろうか。


私の膝の上で寝ている泡雪を見ながら思った。




きっと、


喜んでいた………と思う。




でも今は違う。
見えなくなるなんて、考えたくない。




ここに引っ越してきてから、私の考えは180°かわった。
私にとって妖は……、


大切な存在だから。




ぼーっとしながら、

夏目くんとニャンコ先生の言葉を聞き流していた。






すると、夏目くんが彼女に名前を聞いた。



ら、


「当ててみて〜♫」



と、安っぽいホステスのようなことを言い出した笑




「うーん…お面?長髪?沼女?」



ちょっと待って夏目くん。
さすがにそれはないでしょう?!?!



なんとびっくり、

意外なところで彼のネーミングセンスが壊滅的なことがわかりました………。



『そっか、名前……ないんだ?』



それはそれで当てられるわけないね笑



名前がないと知って、ニャンコ先生はがぜんやる気になって名前をつけると言い出す始末。




「ちぢれ麺でどうだ?!」





と、

私のすぐ近くで叫んでいるニャンコ先生はしばらく放置しておこう!!笑
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