同じ世界を。
□祓い屋と少女
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*ーー夏目side
「君、今のが見えるのかい?」
紙人形に襲われ、連れてこられたのは夜の森…
友人帳目当てでも無さそうだし、一体なんだと思っていた時、
ーーとある男性に話しかけられた。
「ーーーー俺も見える」
!!!!!
「見えるって…何が」
「そうだなぁ、
………おそらく妖と呼ばれるものの類」
俺は一瞬、彼が何を言っているのかわからなかった。
「試させてもらったら見えるようだし、なかなか力も強いようだ。
俺と君たちは仲間だよ」
ーーーー君たち?
その意味がわからなくて首をかしげると、
彼の背後に誰かいるのだと気づいて…
それがよく知っている人物であるということに
驚いた。
「……!! 羽叶?!?!」
『…うん、そうだよ、』
呆然としたまま、
俺たちは一旦家に帰った。