XS

□銀の糸
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【スクアーロside】








アイツはいつもいつも俺に何かしら投げてきやがる。この髪も忠誠を誓った証となるものだ。それなのに、流石にこんなんになっちまうとはなぁ…。






脱衣場の鏡の前で思わず考え込んでしまう。しかしこのインクはすぐに洗わなければ絶対に落ちないだろう。





髪の毛なんて丁寧に洗ったことなどなかった。いつも手早く洗うだけ。スクアーロにとって風呂とはあくまで、清潔に体を保つための行動であり、リラックスして入るなんてことはなかった。














「スク!髪の毛は大切にしなさいよ!!貴方の魅力の一つなんだから!」



「だが、こんなんになっちまったら、洗っても落ちねえぞぉ。」


「今日は丁寧に洗うのよ!シャンプー、コンディショナー、トリートメント!!抜かりなくこの3行程をふみなさい!!」



「ゔうっ、だりぃ…。」



「いいから!!言う通りにすれば、きっといい事があるわよ♪」







風呂場に入ると、先程ルッスーリアに言われたアドバイスを思い出しながら髪の毛を洗うことにした。





しっかりと髪に水を含ませ、シャンプーで頭皮から洗っていく。いつもは毛先まで馴染ませないが、今日は髪全体を泡立てながらマッサージするようにしていく。







泡を洗い流すとインクはほぼ落ちていた。










よかったぜぇ…早く行動しなかったらやばかったなぁ、、。こうなったら、隅々まで洗ってやる!!








スクアーロは気合いを入れてその後コンディショナー、トリートメントを抜かりなく行った。
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