XS

□銀の糸
1ページ/4ページ

【ルッスーリアside】







ガッシャーンッッッ!!!

















「なになに、どうしたのよ〜!?」





もうすぐ夕食の時間だったため、今日はどんなメニューにするか考えていたところ、XANXUSの部屋から凄まじい音がした。思わず慌ててドアを開けると、そこには予想通りの光景が広がっていた。








「ゔおぉぉぉぉぉい!!!こりゃウイスキーじゃねえか!!床汚くなるだろぉ!!」

「フンッ、知るかドカス。お前がデケェ声で入ってくるから悪ィんだ。」








床一面には飲みかけのウイスキーが広がっており、更に部屋を見回すと書類やペン類なども転がっていた。また、カーペットにはウイスキーが染み込んでおり、ツンとアルコールの匂いが鼻につく。





「いくら何でもボスやりすぎよぉ!こんなに汚しちゃって…!」

「そんなもん知らねぇ。」

「片付けるのはいつも俺なんだぞぉ!!!」





こんな事は二人の間では日常茶飯事である。スクアーロが報告にくると決まってXANXUSは机上の物を片っ端から投げつけるのであった。




いつもグラスの破片や、ペン先がスクアーロに当たり、度々怪我をすることをあった。だが、今日は更に被害が及んでいた。そう。髪の毛に。





「スク!髪!!インクかしら?すごく汚れてるわ!」

「ゔぁっ、これはやべぇ、、、。」



いつも丁寧な手入れはされていなくとも、艶があり思わず触りたくなるようなスクアーロの髪がインクによりべっとりと隊服にこびり付いていた。



「きたねぇ、早くここから出ろ。」

「お前がやったんだろぉ!!」

「まあまあ、スク、ここは大人しく出て早めに洗った方がいいわよ、」

「くっ……。」




スクアーロは後ろ髪を引かれつつも、XANXUSの部屋を後にした。






全く…なんでこの2人は毎日同じこと繰り返すのかしら?
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ