一緒にいたい存在(HUNTER×HUNTER)
□嘘×奇術
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三人が並んで走って、どのくらい経ったのか。
「・・・そういや、なんでゴンはハンターになりたんだ?」
キルアがふいにそう聞く。
「オレの親父もハンターでさ、親父に会いたいんだ」
「ふ〜ん・・・親父さん、どんなハンターなの?」
「わかんない」
その言葉にヒロエはこけそうになった。
それにキルアが噛み付く。
「はぁ?!わかんねぇのに、ハンター目指すのかよ!オカシクねぇか?!」
それにゴンはあはは・・・と笑い、ヒロエを見た。
「ヒロエさんは?」
「・・・オレは、世界を知るため。オレの知らない世界、それを見て学んで・・・オレの国の助けになること、してやりたいんだ。引き金はオレも父親だけどな」
「そうなんだ!じゃ、キルアは?」
「オレはねぇよ」
「キルア?」
「オレはただの暇つぶし」
キルアの声にヒロエは浮かない顔をした。
自分が船の上でハンターになりたい理由を語っていとき、キルアは寂しそうな顔を浮かべていた。
それを思い出したのだ。
「・・・キルア、オレも世界を知れとは言われたけど・・・たぶん、目的は変わると思う。だからキルアも、ゆっくり探せばよくないか?」
「ヒロエ?」
「オレはこの試験が終わったら・・・旅に出るよ。国のことを考えず・・・気の向くままに」
ヒロエの言葉に、キルアは旅かと一言呟いた。
そのとき、光が三人の視界に差し込み、そのままゴールした。
サトツは振り返って間もなくのことに、驚いている。
それからおよそ半数が光を浴び、賑やかになった。
シャッターが下りると、サトツは口を開いた。