一緒にいたい存在(HUNTER×HUNTER)

□嘘×奇術
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それからなんとか先頭集団に合流したキルアとヒロエ。

キルアにゴンの事を聞かれ、ヒロエは正直に答えた。

「ったく、戻ったら殴ってやる」

「・・・手加減しなよ?」

無事に最終ポイントに着くと、キルアはヒロエを見た。

「そういえばさ、私って言ったよね?あのとき」

「あのとき?」

「ヒソカに顔、当てられたときだよ」

「ああ・・・。今は言えないから、あとでね」

ヒロエの返事にキルアは耳を疑った。

「話してくれんの?」

「いずれ・・・っ」

ヒロエはそう言ったあとに、顔を歪めた。

「どうした?」

「足、挫いてたみたい」

「はぁっ?!」

「・・・でも大丈夫。すぐ治るから」

ヒロエの発言に、キルアは声を出して笑った。

「あ、キルア!ヒロエ!」

ゴンの声にキルアはそっちを見る。

「ゴン!お前、いきなりはぐれんなよ!」

「ごめん。でも無事でよかったよ」

「レオリオもあそこにいるよ」

ヒロエの言葉にヒソカの方を見るゴンとクラピカ。

そっちへ行く二人。

「・・・ほんとに来たな。ヒロエの言う通り」

「たぶん、ゴンならではだよ」

「だな」

「みなさん」

会話が切れ、サトツの声が響いた。

「お疲れ様でした。ここ、ビスカ森林公園が二次試験会場となります。それじゃ私はこれで。健闘を祈ります」

サトツはそう言って、歩き去っていった。

それと同時に扉が開く。

中には女の人と、後ろに男の人がいた。
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