一緒にいたい存在(HUNTER×HUNTER)
□二次試験×料理×戸惑い?
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「一次試験を通過した受験者諸君、中へ。よーこそ、アタシが二次試験試験管のメンチよ」
「同じく、ブハラ」
二人が名乗ったあと、誰かのお腹が鳴った。
メンチは後ろのブハラを見る。
「どうやら腹ペコペコのようねー」
メンチの問いかけにブハラは「もー、腹ペコだよー・・・」と返す。
犯人というか・・・腹の虫はブハラらしい。
メンチはスッと立ち、受験者を見る。
「そんなわけで二次試験は、料理よ!」
その声に周囲がどよめく。
「料理・・・」
「ヒロエ、料理できんの?」
「ものによるけど・・・だいたい?でも自信ないよ」
「オレ、ヒロエの作ったやつ食ってみたい。今度作ってよ」
キルアはそう言って、目を輝かせる。
「う、うん・・・」
「っし!」
キルアが嬉しそうにガッツポーズしたとき、食材が発表された。
「指定する食材はブタだよ」
ブタという単語にまたどよめきが生まれる。
ブハラはそれを気にしていないのか、言葉を続ける。
「このビスカの森にいるブタなら種類は自由。そのブタをここにある調理器具を使って作った料理で、俺たち二人が揃って美味しいと言えば合格だよ」
「美味しいといっても、味だけじゃダメ。料理を舐めないでね?わかった?アタシ達が満腹になった時点で、試験は終了だからね」
メンチの言葉に一人の男が「わかったわかった」と言う。
ブハラのお腹が太鼓代わりになり、音を響かせる。
程なくして、ブハラの開始宣言が始まった。