一緒にいたい存在(HUNTER×HUNTER)
□三次試験×待ち受ける試練
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朝になり、ヒロエは目を覚ました。
部屋の外に出て、太陽に光を浴びる。
「んー・・・気持ちいー!」
ヒロエはそう言って大きく伸びをする。
それが、朝の日課だった。
そのとき、部屋の扉が開く音にそっちを見ると、キルアが姿を見せる。
「あ、起こした?」
「ん?あぁ、大丈夫。出てったの、知ってるから」
キルアはそう言って笑みを浮かべ、ヒロエの隣に立つ。
そして、ペンダントを見せた。
「これ、昨日落としたろ?」
「あ・・・うん。でも、探してなかった」
「なんで」
「・・・私ね、別に島の掟なんかいいんだよ。外には出たかったけど・・・男を捜すためじゃないんだ。だからそれがなくても、私は困らないんだよね。キルアがそれ、気に入ったのなら、あげるよ」
ヒロエの言葉にキルアは「いいのかよ」と言った。
「うん。それ、私が身に付けてない限り、なにもないし・・・もし離れたら、それで私を探せるでしょ」
ヒロエは冗談めかしてそう言う。
キルアがそれに何か言おうとしたところに、アナウンスが流れた。
『みなさま、大変長らくお待たせいたしました。この飛行船はもう間もなく、目的地に到着いたします』
その声にヒロエは窓の外を見る。
そこには一本の柱が伸びていた。