一緒にいたい存在(HUNTER×HUNTER)

□三次試験×待ち受ける試練
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それからしばらくして、ヒロエは1階の出口に辿り着いた。

『第十九号、ヒロエ。所要時間、68時間15分!』

「思った以上に時間食ったな・・・」

そう言って、自分の体を見る。

傷は一つも付いていない。

それを見て、不敵な笑みを浮かべる人物が二人。

ヒソカとギタラクルだ。

それを気にせず、ヒロエは周りを見る。

「・・・ゴン達はまだいない、か」

そう呟いたとき、扉が動く。

が違う人物で、その者は命を落とした。

『残り1分!』

その声にヒロエは焦りの表情を浮かべる。

それから間もなくに扉が動く。

『第20号、404番、クラピカ。第21号、99番、キルア。第22号、405番、ゴン。所要時間、71時間59分』

「・・・ケツいってー。短くて簡単な道がスベリ台になってるって思わなかったぜ」

「キルア、ゴン、クラピカー!」

ヒロエは三人のもとへ駆け寄った。

「ヒロエ!無事だったんだな」

「うん!」

『残り、30秒!』

「それにしても、ギリギリだったね」

「もう、手が豆だらけだ」

クラピカはそう言って、自分の手を見つめる。

その言葉に「オレもだ!」とレオリオの声。

扉の方を見ると、トンパと揉めながら二人が顔を出した。

『第23号、403番、レオリオ。第24号、16番、トンパ。所要時間、71時間59分』

「手は豆だらけだけど、五人揃って、タワーを攻略できた。ホント、ゴンのおかげだな」

レオリオの言葉に「えっへへ」と笑うゴン。

「長く困難な道から入って、壁に穴を開け、短くて簡単な道へ入るなんて」

「全く。あの場面でよく思いついたもんだ」

二人の言葉にまた笑うゴン。

「武器を使えば、壁が崩れることがわかったからね。50分以上もかかっちゃったけど」

三人の話を聞き、微笑んだ。

それをキルアは黙って見つめていた。

途端にブザーが鳴り、アナウンスが流れる。

『第三次試験、終了!通過人数、25名!うち、1名死亡』

アナウンスが切れるのと同時に、扉が開き、光りが差し込む。

外だった。
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