一緒にいたい存在(HUNTER×HUNTER)

□生と死×面会
1ページ/2ページ

ククルーマウンテンのあるパドキア共和国に向かうため、飛行船に乗った四人。

ヒロエは窓の外を黙って見つめている。

その様子をレオリオとゴンは見ていた。

「・・・そういえば、ヒロエ。私にあの時言った言葉。あれは・・・」

「あの言葉?」

クラピカの言葉にそっちを見る。

「自分の心配をするなという言葉だ。あれではまるで、自分が死んでしまっても心配するなと言われたようだったが」

その言葉にゴンとレオリオもヒロエを見た。

「あ、ごめん・・・私は死なないって確信的なのがあったから、つい・・・」

ヒロエはそう言って下を向く。

レオリオはその頭を掴み、グルングルン回す。

「クラピカ。こいつを責めるなよ。こうして無事なんだからよ!」

その言葉に「別に責めてなどいない」と言うクラピカ。

ゴンはヒロエを見て「あー!」と声を上げる。

「・・・その髪・・・」

クラピカの言葉にヒロエはため息を吐くと、レオリオの手を払い髪に手を伸ばした。

「・・・まさかこうなるなんてね」

ヒロエはそう言い、黒い髪を外す。

そこに出てきたのは、空のような水色の長い髪。

その姿を見て、レオリオとクラピカは言葉を失い、ゴンが口を開いた。

「キレイな髪だね!」

「そうかな?」

「その髪、最終試験のときも見たが・・・」

クラピカの言葉に「オレも見たぜ」と言うレオリオ。

「え?オレ知らないよ?」

「ゴンは戦ってたから・・・でも、そうなるとハンゾーとゴン以外の全員が、見てるって事になるか」

「なぜ、髪を偽っていたんだ?」

「ごめんね、クラピカ。その質問には答えられない。私自身、わからないんだ」

ヒロエはそう言って、窓の外を見る。

そこには悲しみを含んだ、自分の顔があった。

クラピカとレオリオはそれを察したのか、話題を変えようとするも別のもが出てこず、黙ってしまった。
次へ
前の章へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ