一緒にいたい存在(HUNTER×HUNTER)
□生と死×面会
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ククルーマウンテンのあるパドキア共和国に向かうため、飛行船に乗った四人。
ヒロエは窓の外を黙って見つめている。
その様子をレオリオとゴンは見ていた。
「・・・そういえば、ヒロエ。私にあの時言った言葉。あれは・・・」
「あの言葉?」
クラピカの言葉にそっちを見る。
「自分の心配をするなという言葉だ。あれではまるで、自分が死んでしまっても心配するなと言われたようだったが」
その言葉にゴンとレオリオもヒロエを見た。
「あ、ごめん・・・私は死なないって確信的なのがあったから、つい・・・」
ヒロエはそう言って下を向く。
レオリオはその頭を掴み、グルングルン回す。
「クラピカ。こいつを責めるなよ。こうして無事なんだからよ!」
その言葉に「別に責めてなどいない」と言うクラピカ。
ゴンはヒロエを見て「あー!」と声を上げる。
「・・・その髪・・・」
クラピカの言葉にヒロエはため息を吐くと、レオリオの手を払い髪に手を伸ばした。
「・・・まさかこうなるなんてね」
ヒロエはそう言い、黒い髪を外す。
そこに出てきたのは、空のような水色の長い髪。
その姿を見て、レオリオとクラピカは言葉を失い、ゴンが口を開いた。
「キレイな髪だね!」
「そうかな?」
「その髪、最終試験のときも見たが・・・」
クラピカの言葉に「オレも見たぜ」と言うレオリオ。
「え?オレ知らないよ?」
「ゴンは戦ってたから・・・でも、そうなるとハンゾーとゴン以外の全員が、見てるって事になるか」
「なぜ、髪を偽っていたんだ?」
「ごめんね、クラピカ。その質問には答えられない。私自身、わからないんだ」
ヒロエはそう言って、窓の外を見る。
そこには悲しみを含んだ、自分の顔があった。
クラピカとレオリオはそれを察したのか、話題を変えようとするも別のもが出てこず、黙ってしまった。