覚悟とその先(D.Gray-man)
□本部=ホーム
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その後、アレンと別れたヒロエは教えられた教団本部へと目指すこと五日。
遠くに塔が見えてきた。
「あれが・・・教団???」
自分の立ち位置と教団までを見比べる。
「飛び込むしかないか」
そう言い、海に向かって飛び込もうとすると、肩を掴まれた。
「何しようとしてんですか!」
聞き覚えのある声に振り向くと、やはりアレンがいた。
教団の場所を指し、説明されたアレンはヒロエを背負い、崖を登り始める。
「あ、アレン???なんで崖を」
「道がないなら、登るしか・・・ないで・・・しょっ!」
アレンの言葉に困惑していると、金色の何かが黒いものに紛れて飛んでいることに気づいた。
「アレン、金色の何?」
「金色?ああ、ティムキャンピーって言うんです」
アレンの言葉に左手を出すと、その上に乗る。
それにクスと笑い「可愛い」という言葉が漏れた。
「そのままティムを預かっていて下さい」
「え?」
そう聞き返すも、崖を登っていく手を止めないアレン。
ヒロエは言われたとおり、ティムキャンピーを手に乗せたままアレンを見る。
その瞬間、何かが頭に当たりそこで意識が途絶えてしまった。