覚悟とその先(D.Gray-man)
□本部=ホーム
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あてもなく教団の外を歩いていると、またブレスレットが武器化する。
「また・・・!」
その瞬間、頭に何かが浮かび鎌を見つめる。
「・・・もしけして・・・記憶のカケラ?私に早く思い出せってこと?」
鎌を掲げそう問うと、ブレスレットに戻ってしまう。
「・・・私が記憶を失う前・・・何があったの・・・?」
その声は闇夜にとけていき、顔を上げる。
辺りを見渡すと一瞬だけ光るモノが目に付き、そっちへと足が自然に動く。
近寄るとシルエットが、闇の中に浮かんでいるのがわかった。
ヒロエは邪魔しちゃいけないと思い、空が明るくなったのを確認し、教団内へと戻ることにした。
本部に戻り、自分の部屋に入ると手を合わせ、目を閉じた。
そこから右腕をゆっくりと前に出す。
「発動」
そう言い目を開ける。
が、ブレスレットは武器化しない。
「・・・私、ここに来てよかったのかな・・・?」
そう言ったところで扉はノックされ、出るとコムイがいた。
「コムイさん?」
「やー、昨夜はごめんね?」
笑顔でそう言うコムイに首を振る。
「いえ。それより、どうしたんですか?」
ヒロエがそう言うと、コムイは「任務を与えたい」と真剣な声音を出した。
「任務?」
「詳しいことは司令室で話すよ」
コムイはそう言い、ヒロエの手を握ると部屋を出て行く。