覚悟とその先(D.Gray-man)

□本部=ホーム
5ページ/5ページ

あてもなく教団の外を歩いていると、またブレスレットが武器化する。

「また・・・!」

その瞬間、頭に何かが浮かび鎌を見つめる。

「・・・もしけして・・・記憶のカケラ?私に早く思い出せってこと?」

鎌を掲げそう問うと、ブレスレットに戻ってしまう。

「・・・私が記憶を失う前・・・何があったの・・・?」

その声は闇夜にとけていき、顔を上げる。

辺りを見渡すと一瞬だけ光るモノが目に付き、そっちへと足が自然に動く。




近寄るとシルエットが、闇の中に浮かんでいるのがわかった。

ヒロエは邪魔しちゃいけないと思い、空が明るくなったのを確認し、教団内へと戻ることにした。




本部に戻り、自分の部屋に入ると手を合わせ、目を閉じた。

そこから右腕をゆっくりと前に出す。

「発動」

そう言い目を開ける。

が、ブレスレットは武器化しない。

「・・・私、ここに来てよかったのかな・・・?」

そう言ったところで扉はノックされ、出るとコムイがいた。

「コムイさん?」

「やー、昨夜はごめんね?」

笑顔でそう言うコムイに首を振る。

「いえ。それより、どうしたんですか?」

ヒロエがそう言うと、コムイは「任務を与えたい」と真剣な声音を出した。

「任務?」

「詳しいことは司令室で話すよ」

コムイはそう言い、ヒロエの手を握ると部屋を出て行く。
次の章へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ