覚悟とその先(D.Gray-man)

□任務
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司令室に着くと、アレンとリナリー、他に男が二人いた。

リナリーはヒロエを見て、コムイに問いかける。

「兄さん、まさかヒロエにも行かせる気!?」

それにコムイは「うん」と答える。

立っていると、頭に手を乗せられた。

「俺はリーバー。科学班の班長だ」

「よろしくお願いします」

ヒロエがそう言ったところで、コムイが口を開く。

「時間がないから、粗筋を聞いたらすぐ出発して。詳しい内容は今渡す資料を、行きながら読むように」

ヒロエはその言葉にアレン達を見る。

「もしかしてですけど・・・」

「うん。三人で行ってもらう」

「三人って、この神田も!?」

「モヤシとひよっこもか!?」

二人の言葉がハモると、ヒロエはリーバーを見る。

リーバーは頭を掻いて「やれやれ」と呟く。

尚も続く言い合いに困っている間も、話は進んでいく。

それから地下水路に出ると、団服が渡された。

「これ、着ないといけないんですか?」

着ながらアレンがそう言う。

「エクソシストの証みたいなものでね。戦闘用に造ってあるから、かなり丈夫だよ」

コムイの説明を聞きながら、団服を着ていくヒロエ。

「ティムキャンピー!」

アレンの声にそっちを見ると、金色のが空を飛んでいた。

「どこ行ってんだ、お前ー」

「さっきまでいなかったんだ・・・」

「ティムキャンピーには、映像記録能力があってね。キミの過去を少し見せてもらったよ」

コムイの言葉にアレンを見る。

がすぐに俯き、ブレスレットを見つめた。

「ヒロエ?どうしたんですか?」

アレンの言葉に顔を上げ、笑顔を作る。

「なんでもない」

ヒロエはそう言い、アレン達のもとへ行こうとした。

「ああ。ヒロエくん、ちょっと待って」

「え?」

「神田くんとアレンくんを頼んだよ」

コムイの言葉に首を傾げると、神田の声が響いた。

「チッ、おいひよっこ、早くしろ!」

「ひよ???」

「お前だ。新入り」

神田はそう言ってヒロエを睨む。

それからしばらくし、ようやく出発した。
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