一緒にいたい存在(HUNTER×HUNTER)

□二次試験×料理×戸惑い?
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会場に戻るも、ヒロエは料理の手段に迷っていた。

その間にヒントを探ろうと、他の受験者を観察する。

そしてメンチがまだ一口も食べていないことに気づいた。

そこから道具などを改めて見直す。

「・・・料理っていっても、やっぱりワンパターンじゃないもんね。でも・・・やっぱり肉料理は苦手」

それでもなんとか料理をし、メンチ達のもとへ届けた。

それからしばらくして、メンチが終了を告げたが、それは納得し難いものだった。

というのも、合格者ナシと言われたからだ。

「やっぱり肉料理は苦手だ・・・」

ヒロエはそう言って、肩を落とす。

その間も議論は続いている。

「納得いかねーなぁ」

なにかの壊れる音を聞いて、その方を見ると、台所を壊した男の姿。

「こんなの、オレは絶対認めねぇ!」

「不合格の決定は変わらないわよ」

「ふざけんな!お前らがブタを食わせろと言うから、こっちは命がけで」

「アタシはブタを使った料理で、美味しいと言わせろと言ったのよ?一つも美味しいと思った料理なんてなかったわ。
どいつもこいつも、似たような料理ばかり。工夫がなさすぎるのよ!
ちょっと工夫したと思えば見た目だけ。味へのこだわりはないし、料理を舐めてるとしか思えないわ」

メンチの言葉に、頭がつるつるの男が「ブタの料理なんて、誰がどう作ったってそんなたいさねぇだろ」と呟くと、すかさずメンチに胸倉を掴まれる。

その言葉が引き金になったのか、メンチは暴言を吐く。

が、メンチは椅子に座り「要するに、あんた等は自ら工夫して、未知なるものに挑戦する気概がないのよ」と言い放つ。

その言葉に最初に声をあげた男が食らいつく。

「黙れ!オレはコックでもグルメでもねぇ、ハンターだ!」

その声に周りが声を上げる。

「オレは賞金首ハンターを目指してんだ、美食ハンターごときに、合否を決められたくないな!」

「ごとき」

この言葉に僅かながらもヒロエは怒りを覚えた。

それが自分でなくとも、言われた側にしたら不快なものなのだ。

しかしメンチは料理をバカにされたことにより、すでに怒っている。

現に売り言葉に買い言葉ではないが「美食ハンターごときが試験管で残念だったわね?また来年、頑張れば?」と返している。

ヒロエはこのケンカを見るのがすでにつらくなっていた。

男がメンチに殴り込んでいくもブハラがそれを張り手で返り討ちに。

「ブハラ、余計な真似しないでよ」

メンチがそう言うと、ブハラはメンチを見て「だってさ、オレが手を出さなきゃ、メンチ、あいつをやってたろ?」と言った。

「・・・まぁね」

そう言って、立ち上がるメンチの手には数本の包丁。

「言っとおくけどね、あたしらも食材探して、猛獣の巣に入る事だって珍しくないのよ?武芸なんて、ハンターやってりゃイヤでも身につくのよ。注意力も未知のものに挑戦する気概もない。それだけで、ハンターの資格ナシよ」

その言葉に全員が黙ると、「それにしても、合格者ゼロと言うのは、ちと厳しすぎやせんか?」と言う声が真上から聞こえた。

見上げると飛行船が頭上を飛んでおり、そこから人が降り、着地した。
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