一緒にいたい存在(HUNTER×HUNTER)
□話×思い×試験前夜
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まずは厨房に入っていたヒロエ達。
そこを出て、外を見渡せる所に出た。
「わっ、すっげぇ。見ろよ、ゴン」
「ん?なになに?」
キルアの声に二人がそっちへ行く。
そこには下の明かりがあった。
「わぁ・・・宝石みたい」
「あぁ」
ヒロエの言葉にキルアが頷く。
「ねぇ、キルアのさ・・・」
「ん?」
「キルアのお父さんとお母さんは?」
ゴンがそう質問したとき、ヒロエは二人を見て静かにその場を離れようとした。
が、気持ちとは裏腹に動けずにいた。
キルアはそれから少しして話す。
「ん〜・・・生きてるよ?たぶん」
「何してる人?」
その言葉にキルアは「殺人鬼」と答える。
「えっ、両方とも?」
ゴンの質問にキルアは一瞬、あれと顔をする。
「そこかよ」
そう言って笑うキルア。
ヒロエはそのキルアを見て、自分に見せる顔と違うことを感じ取った。
「・・・私、ちょっとシャワー浴びたくなっちゃたからここで」
ヒロエはそう言ってゴン達に背を向けた。
ゴンからは「あ、うん。気をつけてね」と返ってきた。
ヒロエは振り返り「うんっ」と答え、その場を離れた。
それをキルアは少し寂しく思いながら見ていた。