一緒にいたい存在(HUNTER×HUNTER)

□面談×最終試験×約束
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「ん・・・」

目を覚ますと上体を起こした。

周りを見る前に「起きた?」と、女性の声がしてそっちを見る。

「えっと・・・あなたは確か、メンチさん?」

「覚えてたの?」

「一応・・・」

ヒロエがそう言うと、メンチは顔を近づける。

「しかし、何者?あんた」

「質問の意味が・・・」

「二次試験時といい、最終試験時といい。まるで仮面を被ったピエロね」

「ピエロはヒソカじゃないですか」

ヒロエはそう言って、体を少し動かした。

それを見たメンチが「あっ、そうそう」と言葉を発した。

「残念だけど、右腕の傷。消えないわよ」

その言葉に右肩を包帯の上から触る。

「・・・消えなくても良いんです。思い出ですから」

ヒロエの言葉に「変わってるわねぇ・・・あんた」とメンチは頭を抱えた。

「それより、メンチさん。不合格者はやっぱり・・・」

「ええ。あのガキよ」

その言葉に下を向くヒロエ。

「下を向いてる暇なんてないわよ。あんたに説明があるんだから」

「あ・・・大丈夫です。話してください」

ヒロエがそう言うと、メンチは話し出した。

そして話が終わると、左手を出される。

「じゃあ、そう言うことだから。合格おめでとう」

「ありがとうございます」

「あ、あともう出て大丈夫よ」

メンチはそう言って部屋を出て行った。

それから間もなくにレオリオとクラピカ、ゴンが顔を出し、少し話をした。

「それで、ヒロエはどうすんだ?」

レオリオの言葉に二人もヒロエを見る。

ヒロエは目を閉じ、小さく息を吐くと少し微笑んだ。

「・・・一緒に行きたい。キルアには私も笑っていてほしいから」

「決まりだな」

クラピカがそう言い、目的地が決まった。

キルアの家はギタラクル・・・イルミからゴンが聞き出し、場所はあと調べるだけだった。

その家の場所は・・・ククルーマウンテン。

四人は今日のチケットで、ククルーマウンテンへと飛び立った。



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