覚悟とその先(D.Gray-man)

□本部=ホーム
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連れて来られたのは、どこかの部屋だった。

「コムイさん、この部屋は・・・?」

「ここはね、イノセンスを修理したりするところだよ」

「修理?」

そう聞き返すも、コムイはそれに答えず、「発動させて」と言う。

それに疑問を持ちながら、ヒロエはブレスレットを武器化させる。

「・・・やっぱり君は装備タイプなんだね」

「装備?クロスさんもそう言ってましたけど・・・」

「装備タイプはその名のとおり、装備することで武器化させるんだ」

「神田や私も装備タイプよ」

リナリーの言葉に後ろを振り返る。

「アレンは違うの?」

「僕は寄生タイプだそうです」

アレンはそう言い、苦笑いを浮かべ頭を掻く。

それからヒロエはコムイ達と再び移動をし、どこかの部屋に着いた。

「ここは・・・」

辺りを見回していると、背後から光りが生まれた。

振り返ると、光りに身をまとった人がいる。

その人物はヒロエの体を持ち上げ、自分のそばへと引き寄せた。

右手に違和感を感じ、そっちを見ると何かが体内に入ってきている。

「え?」

声を上げるも大人しくしていると、頭上から声がした。

『珍しい・・・暴れないのか』

「暴れる?」

女性の声に首を傾げるヒロエ。

ブレスレットを見ても、反応はしない。

『自分で発動させられないのか?』

女性はそう言いみんなのもとへと下ろす。

ヒロエはブレスレットを見つめる。

「ヘブラスカ、彼女は記憶がないんです」

『記憶が?そうか・・・それなら、仕方ない・・・』

アレンにヘブラスカと呼ばれたものはそう言い、下に戻ろうとする。

「まっ・・・」

ヒロエは何か言いかけるも、押し黙り下を向く。

それから四人はもとの場所に戻り、ヒロエは一人で本部の柵の上に座り、下を見ていた。
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