覚悟とその先(D.Gray-man)

□任務
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「ちょ、ちょっと待って!」

アレンは資料を見ながら、そう言う。

「そんな時間はない」

黒髪の男がそう言い、建物を飛び越えていく。

ヒロエは付き添いの人物を含む、3人について行き、視界に線路が見えた。

ダン

屋根に上手く落ちたも、体に痛みが走る。

「痛ぁ・・・」

「飛び乗り乗車・・・」

「いつものことでございます」

アレンの言葉にそう返す付き添いの人物。

それから客室に下り、先に下りた付き添い人を見る。

「予約・・・ですか?」

アレンと自分の声が重なる。

それから席に腰を下ろし、資料を眺めるヒロエ。

が、すぐに閉じ立ち上がる。

「どうしたんです?」

「ちょっと外の風に当たりたいと思って・・・」

そう言って頭を掻く。

「資料をちゃんと見るならな」

神田の言葉にアレンは顔を引きつらせる。

ヒロエは資料を手にその場を離れた。

廊下に出るとトマが立っていて、ヒロエはそっと息を吐いた。

そこで再び資料を見つめ、あることに気づく。

「亡霊・・・」

そう呟いたとき、空気に違和感が走った。

ヒロエはその空気が流れた方角を見つめる。

「ヒロエ殿、どうされました?」

「あ・・・なんでもないです」

トマの言葉にそう返し、再び資料に視線を落とす。

途中、アレンも顔を出し、ヒロエは資料を閉じた。

そして神田もいつの間にか姿を出し、目的地へと降り立った。
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