★ミラプリ仕官部屋★

□ディルク@
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ゼル団長から「咲紀様」の護衛および監視役に任命されてから早2週間。

先生の厳しいレッスンの合間、
咲紀様は中庭でひとときの休息を取っている。

「あぁ、つかれたー」

ぐったりとテーブルに伏せて、ため息をつくプリンセス。

・・・・・

「実はコーエンジという……
 こことは別の世界から来たんです、私」

・・・・・

咲紀様が真剣な眼差しで教えてくれた秘密。

自分には想像もつかない出来事で、
同じ様な境遇になったら、果たして男の自分でも
彼女の様に頑張ることが出来るのか?と疑問に思う。

ましてや……


咲紀様をふと見ると、
彼女と目が合う。

ニカっと笑い返すと、彼女も微笑みを返してくれる。



ましてや…こんな風に四六時中、
監視がついて自由のない生活の中、
まったく別世界のことを
短期間で身につけなくてはいけないだなんて
酷すぎる。

せめて自分が護衛・監視役の時だけでも
咲紀様に気楽に過ごしてもらえるようにしたい。

『女の子には笑ってて欲しい』

彼女のために出来ることは精一杯尽くそうと、
騎士団の一員として、剣をふるうことだけでなく、
出来ることはあるはずだと、心に誓う。

Aへつづく


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