ONEOKROCK

□今日は大事な日やで?
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「お疲れーーー!!俺!」


ライブが終わり、楽屋に戻った瞬間叫んだのは、一番最初に楽屋に着いた智也。


「うっさいねん、
どうせ言うならみんなに言えや」


早速突っ込んだのは
リーダーの享。


「…」


「いっだっ!叩かれると思ったけど
グーパンは酷いやろ!!」


真顔でグーパンチする貴寛と、
その横でお腹抱えて笑う良太。


一見いじめの現場のようにも見えるが、これは彼らにとって日常的なものである


数分たってもまだ良太の笑いが止まらないので、今度は3人が良太を平手で叩いた。


「それにしてもお前ら今日は
結構体力余ってんな」


「今日なんかメッチャ楽しくて
疲れとか忘れとったわ!」


「おれも智也に同じ。」


「俺はもう疲れたわ。

楽屋戻って早々叫ぶアホに
突っ込むので」


ソファーに腰掛ける享。

途端に静まる楽屋。

その静けさを破ったのは貴寛だった。



「ごめん、俺またじぶんrockで
歌詞間違えた…」


「ああ、あれ?大丈夫だって

森ちゃん、じぶんrockでミスること
多いよな、なんでやろ?

出だしからコードにつまずいてこけたり


なんかもう、もはや呪いかと思った」



「確かになあ、
でも全然大丈夫やろ

今日クソ盛り上がってたし」



「流石にじぶんrockばっか
ミスり過ぎだわ

ごめん、次は確実にやる」



責任感の強い貴寛は
享の向かい側で目を閉じ黙った。


するとそれまで黙って見ていた
智也が口を開いた。
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