BL

□どうにかしたい
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「享ー」


「なしたん、貴寛」



貴寛の家なう。


珍しく貴寛から話しかけてきたもんだから、声が裏返ってちょっと恥ずかしい。



「あのさあ、
智也と良太はなんなの?」


「ええ、俺に言われてもな…」



言いたい事はわかる。

あいつら付き合って3年経つのに
未だにハグとかチューとかしかしてないって聞いたのに対して流石におかしいやろってなっとんのやろ?
いや、俺説明下手くそやからよくわからんことなったけど


「さっきもなんか
近所の知り合いみたいに
2人で散歩行ったんだけど」


俺らも付き合って3年経っとるけど

もう何回ヤったかわからんで?
(貴寛は今も恥ずかしそうやけど)

散歩なんてもう手繋いでルンルンや



「なんかな、うずうずするな

なんとか出来ねーのあいつら」


「貴寛はヤらせたいん?」


「ちょ…ちがうよ
あのちょっと距離ある感
なんか心配なんだよ」


「まあでも、進歩した方やで

付き合って最初の方なんか
俺らに付き合ってることバレないようにしてたらしいけど

急にめっちゃよそよそしくなって
挙動不審やったから
速攻気づいてもうたやん」


「ああ…
あれはもう秒で確信したよね

あの、ライブ後の楽屋のやつとかね」



ほんまに…あれは忘れられへんわ

ライブではよく
良太上半身裸になっとるやん?

ライブ終わってそのまま楽屋戻って
4人で座っとったんやけど


良太が俺らにお疲れ様ー言うて
ハイタッチとハグと求めてきて
ともくんとこ行った瞬間


「智也、見たことないくらい
真っ赤んなってたよね

しかもうつむいてたし」


付き合った翌日だったから
急に意識しちゃったらしいけど


「いやーびびったわ。
俺なんかもう何回貴寛の裸体見たかわからんのにな」


「ちょっと享いい加減にしてよ…」


「ほんとのことやん
ていうか顔赤くなんのは貴寛もやで
ほんま可愛いな、好きやで」


「なに、きもい!!
クソ変態ッ!!!」


「で、そのクソ変態が好きなのは
どこのどいつや?」


「……」


「わかったわかった」



貴寛に睨まれたので
少し引くことにする。



「…馬鹿かよ

俺だって享の全部好きだし
別に本気でクソとか
思ってねえし…」


なんやねんこの可愛い生き物は

俺が怒ったと思って焦っとんのか
とりあえず、正直な貴寛は
まじでかわいい。


「貴寛、俺別に怒っとらんで?」


「え?なんだ、言って損した」


「嘘、怒っとるわ、激怒やわ

っちゅうことでお仕置きな」


「はあ?意味わかんないし!

ちょっ、まって!まって!
ごめん!」


「ははっ、かわええなー」



今まで何の話してたんやっけ?

まあ、ええか
今日も激しくなりそうやわ

貴寛は痛いのが好きやもんな?






(ライブ終わってもし貴寛が上半身裸だったら…)

(やめろ)

(その場で犯すな)

(やめろって言ってんだろ)

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