BL
□夜
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俺らがバンドを組んで
3年くらい経ったある日
(寝れへんな…)
真夜中の2時を回った頃
俺はなかなか寝付けずにいた
昨日は智也の家で智也と良太と
飲んでて
そのまま3人酔いつぶれて
ベッド入ったんやけど…
人んちやからかな、全然寝れへん
隣から、智也の寝息が微かに聞こえる
隣を向くとすぐそこに智也の顔があったので驚いたが、そのまま目を閉じた。
そのまま寝たふりのような状態を
10分くらい続けた頃
智也が起き上がり、よたよたとベッドから降りていった。
(なしたんやろ)
真っ暗なのでどこに行ったかはよくわからなかったが、そのまま少し寝れそうになってきたのでまた目を閉じた。
するとあることに気づいた。
(なんか、聞こえる?)
微かだけどなんか聞こえる
なんやろ
そう思って目を開け、
軽くあたりを見回すと、
重なる二つの影が見えた気がした
(…??)
「は…ぁ…っ、ん…ッ」
ベッドの軋む小さな音
確信付けたのは智也の声だった
(あいつら…いつのまに?
てか付き合っとったん?
あかん…刺激が強い)
見ちゃいけないってわかってても
見てしまう自分がいた
覆いかぶさる良太の身体と
揺れる脚
「ぁ…っふ…あ…っ」
ヤバイ、なんか
我慢出来んくなってきた