私の日常

□1話 起床
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チュンチュン
コッケコッコー

穏やかな朝、雀のなく声と鶏の鳴く声が朝だということを知らせてくれる。
よく耳をすませば遠くの方から包丁を使う音と、竹刀がぶつかり合う音も聞こえる。

ここは、備前国に所属している審神者、紫陽花の本丸である。彼女は少し変わっている。

性別は女性、だが一人称が"僕"と言ったり"自分"と言ったりと特定の一人称が無いのだ。流石に公の場となると"私"と言うが基本はバラバラである。
女性なのだが、とても女性に見えない時が多々ある。例を挙げれば、扉は足で開ける。暴言を吐く。やけに喧嘩っパヤイなどなど挙げたら限りがない。

だが、女性らしい一面もあったりする。ヒヨコや五虎退の虎、鳴狐のお供の狐を可愛いという一面もある。

ただし、彼女の可愛いは少しだけ?ズレていたりする。
山姥切国広の卑屈な所が可愛いといい、山伏国広が豪快に笑うのが可愛いと言ったり、和泉守兼定が自慢をするのが可愛いなどと、とにかく可愛いと言うのだ。

そんな彼女だが、今は何をしているのかというと……自室で爆睡中である。
「すぅーすぅー、ふぁっ!?・・・すぅ」
彼女は目覚ましで起きることも出来るが成功した試しがない。目覚ましの音で目が覚め、時間を確認しもう一度寝るのだ。この時目覚ましは切ってあるので誰かが起こさない限り彼女はお昼近くまで寝ているのだ。
審神者は刀剣男士達に役割を言い渡すという指名があるのだが、彼女が起きなければ元の子もない。

そこで登場するのが近侍(きんじ)だ。近侍とは、簡単に言えばその日一日審神者の補助をする者の事である。ここの本丸の近時の仕事は初めに紫陽花を起こすことから始める。紫陽花は二度寝はするものの寝起きは良い方なので、根気よく声をかければ起きる。
他に書類のお手伝いなどもある。

近侍は基本は本丸に所属している刀剣男士でローテーションをするのだが、この本丸は変わっている。特定の刀剣男士達のみで回っている。
初期刀である山姥切国広、加州清光、へし切長谷部、鶴丸国永、燭台切光忠の五人である。
初期刀である山姥切、初めの頃に来た加州、ヤンデレ二人組、オカンの光忠。
順番としては、山姥切→鶴丸→加州→長谷部→光忠、という順番である。
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