毎日楽しく団子を食べよう

□8.アジトへ
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国木田sid



アイツらが消息を断って1週間

どちらとも連絡がなければ、遼にも戻っておらず

事件はますます拡大してきている

その証拠に

谷崎「2時間ほど前から海上に謎のドーム状の建物が発生。特務課は今回の事件と何ら関係しているだろうと検討しています」

この横浜の海に謎のドーム状の建物が生えてきた

この忙しい時にあの2人は何処で何をしているんだ

中島「国木田さん。太宰さん達は...」

国木田「連絡が取れん以上、頼りには出来ないだろう。太宰の場合はまだ何とかなるものの、情報収集に長けている白川が居ないとなると相当な出遅れだ」

谷崎「今は異能特務課の人たちが周辺調査と一般市民に近づかないように警告をしている所です」

特務課から来た情報では

ドーム状の建物は海から出てきたという

どうやら元は海中の中に存在しており、特務課が知らない間に作られた物か

それともこれも敵の異能力なのかも分かっていない

ヘリコプターを使ってドームの周辺を見ているが

入口らしき物もなければ窓なども存在しない

泉「じゃあ、何処か地上で行ける場所があるって事?」

国木田「それしかないだろうな。今から調査をするにも手掛かりもないし、敵の数も不明だ。下手な真似をすれば、何が起こるか分からん」

福沢「...国木田。白川から預かった物は?」

国木田「?、白川から、預かった物?」

社長の言葉に俺はすぐに胸ポケットにしまい込んで忘れていた物を取り出す

それは小さな長方形であり、キャップを外すとUSBメモリーだ

国木田「どうして...」

どうして社長が知っているのか

そんな疑問はPCに出たファイル名ですぐさま消え去った

中島「これは...」

与謝野「国木田。これはいつ貰ったんだい?」

国木田「1週間前だ。俺が白川にいつも通りの情報収集を頼んだ後に「預かってくれ」と言われ、太宰に「1週間後に見ろ」と言われた物だ」

どうしてそんな物を忘れていた

立て続けに増える仕事のせいでもあるが

ええい、そんな事は今はどうでもいい

ファイルをダブルクリックすると色々な物が出てくる



組織「青い星」


その活動は人員募集期間を含め約3年前から活動を開始している

異能力について調べる事を目的とし、活動開始から僅か1年後に別の活動を開始した


「人類削減自然回復作戦」

異能力を駆使し環境破壊生物である人類の削減を主な活動とし

消え失せてしまった自然や温暖化等の対策をしていく

攻撃系統の異能力者を多数集め、精神系統の異能力によって支配する


この際の要注意人物とその人物に対しての対策

異能力を無効にできる異能力者「太宰治」

異能力実験に置いて暴走した者や力を鎮めるために厳重保管

ありとあらゆるベクトルを支配する異能力者「白川氷月」

自然の力も借りず、己に仕掛けてくる異能力者や一般人に対して無力さを教えるために実践へと運ぶ

虎となり身体能力と治癒能力がある異能者「中島敦」

「本」を探すための道標であり、組織の防衛にも繋がるため精神支配を行ってから防衛任務に就かせる




そこからも文は続く

これは一部の報告書のような気がする

中島「僕が、なんで...」

コイツはコイツで度々狙われているな

しかし、だ

もしもこの報告書のようなものが正しく

アイツらの消息も分かっていないのであれば

最悪の場合、既に敵に捕まっている可能性が高い

しかし、気になるのは

宮沢「白川さんって、異能力者だったんだ」

与謝野「私も知らなかったねェ」

俺と太宰以外では白川が異能力者だと知らなかったようだ

江戸川「そんな物が操れるなら、デメリットもデカそうだね」

ポテトチップスを食べ終えた乱歩さんが次のお菓子に手を伸ばす

江戸川「社長。もうそろそろ白川との関係を、教えてよ」

国木田「社長?」

白川と社長が初めて会ったあの日

2人は30分間も話をしていた

気になってはいたが、仕事での注意を聞いているのだと思い込んでいた

福沢「アイツは、「アイツら」は私が10年以上前に孤児院に預けた身寄りのない子供だった」

俺の知らない、10年以上も前の話

福沢「孤児院に預けた後も可愛がっていたが、途中から仕事が忙しくなり相手をしてやれず、拾ってから3年後にはその孤児院は倒壊し、職員や子供も全て死んでいた」

国木田「けど、生きて...」

福沢「ああそうだ。どうやらポートマフィアで働いていた時代の太宰に誘われ、情報収集をしていたそうだ」

コイツもポートマフィアかよ

と言うか、ポートマフィアから武装探偵社への転職が多いな!
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