呪詛師と呪術師の狭間

□01.日常生活
1ページ/4ページ

?「さとるー」

五条「ん?」

仕事が終わり自分の部屋へと帰って来る五条

リビングで大人しく待っていた少し身長の低い彼「白川氷月」は大きな画面で洋画を見ながら待っていた

『おかえり。お疲れ』

五条「うん」

五条はそのままソファに座ると氷月の肩に頭を乗せ、氷月の首に嵌っている木製の首輪を見つめ、数秒経った後に太腿へ落ちる

『本当にお疲れ。ご飯出来てるけど、どうする?寝る?』

サングラスを取って自分でテーブルの上に置きながら氷月の腹に顔を埋め、腰に腕を回してギュウギュウと抱きしめた

五条「ん...」

『そっか。今日も一日お疲れ様でした。悟様』

五条「それ、きらい...」

眠気により舌足らずな言葉の元、10秒後には寝息が聞こえた

氷月は洋画を聞きながら五条の顔を眺め、少し隈を作る目元を親指の腹でなぞり、安心して眠れるよう頭を撫でた

『裏切り者を何時まで匿う気なのかな?悟は』

深夜2時、氷月は見終わったタイミングでプレイヤーとテレビの電源を落とし、抱き着く五条を離し、リビングの電気を消した

五条の寝室へ行きベットを整え、自分よりも大きな男性をお姫様抱っこしながらベットに寝せる

『...ホント、大きくなったよ。見た目は』

ブルブルと震え出すポケットに入れたスマホを取り出すと「ヘンテコ前髪」からメールが入っていた

見ると明日(本日)五条に特級案件が持ち込まれ氷月も同行しろとの事

朝9時に補助監督である伊地知が五条の住まうマンションへ訪れるので、それに乗り込み隣県へ迎えと言うメールであった

それを読み終わった30秒後、五条の持つスマホに「傑」からメールが送られて来た

五条の仕事着を脱がせ、お湯で湿らせたタオルで丁寧に身体を拭き上げる

下着、Tシャツ、ズボンを着せ、着ていた仕事着を洗濯機へ入れそのまま回し、寝室へ寄ってから自分の部屋と帰ろとすれば「氷月...」と少し甘えたな寝言と何かを探るような手つきをしているのを見て

氷月は盛大にため息を吐き出しながらその隣へ身体を滑り込ませ、そのまま長い腕が氷月の身体を絡め取り、満足な表情をしながら寝息を立て始める

『25年、か...。僕もかなり「年老い」てなかったんだな』

ゆっくりと目を瞑り、睡眠に身を任せた
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ