目が覚めたら青空でした
side.A るり
補習を受けていた。
みんなが帰路につくなり、部活に行くなり、はたまたデートだったり、そんな様子を窓際でみながら。たくさんあるプリントをせっせと終わらせ、私の体内時計で、2時間と30分が過ぎた頃だった。
空にはまだ高く高く太陽が登っていた。
何が変だって? よくぞ聞いてくれた!今は冬なのだ。
あんな高さに太陽なんてあるわけない。
リンゴーンリンゴォーンと鐘の大きな音が鳴り響く、、、、、
「んのぉ、、、こんのぉおおお!性格ブスゥッ!!」
『強調されてる部分が本体が寝てても自己主張してくる。』
side.B 神田幸輝
放課後、補習を受けていた。いつもはギリギリで赤点回避出来るはずが、今回はギリギリで赤点になってしまったのだ。絶対に赤点なんか取らない南野もいた。
リンゴーンリンゴーン………
大音量で鐘の音が鳴り響く。
いつの間にか気を失ってしまい、気がつけば青空の下にいた。
「卑怯者と言われようとかまわない。俺は、自分さえ生きていることが出来ればそれでいい。周りなんてどうでもいい」
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