第1部 爆臨!!イナカイザー!!

□第10話 博士の元へ、第11話 裏切りの光彦、第12話 胸中
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第10話 博士の元へ

わくわく団の収容所。
ここに、アジサイ小町とこころモモンガが囚われていた。
その二人の前にいるのはソバカスの少年。
光彦「さて…次の獲物を探しに行きましょうか」
アジサイ小町「クッ、アンタ…あちきらを捕まえてどうしようってんだい」
光彦「さあ?わくわくプロジェクトの内容は極秘ですからね。それを知る者はわくわく団のメンバーでも限られていますよ」
こころモモンガ「やっぱり、わくわくさんなんだね?あんな有名人が、どうしてこんなことを…」
光彦「悪いですがお喋りをしている暇はないのでね、僕はこれで失礼しますよ」
アジサイ小町「こころ、心配することはないさね…。助けが来るまで待ちなんし」
こころモモンガ「ねず君、みんな…助けて…」

一方、ゴエモンインパクトを起動するために必要なほら貝をヒガナによって破壊されたねずみ侍一行は、一連の出来事を博士に伝えるために奔走していた。
歩美「急いで博士に伝えなきゃ!取り返しのつかないことになる前に!」
元太「コナンの奴、無茶してなきゃいいけどな」
ねずみ侍「一人で追いに行っちまったもんなぁ、あのヒガナとかいう女を。一応人造人間のフランドルも着いてはいるがな。お燐の方はまあ、あいつも妖怪だし心配いらねえとは思うが」
芽兎めう「むむっ!まだ人間が残っていためうか!?」
ゴロリ「へぇ〜、丁度退屈だったんだ。踏みつぶしちゃおうよ!」
ねずみ侍「しまった!イナカイザーだ!」
元太「マジかよ!」
歩美「歩美怖い!」
ねずみ侍「チッ、安全な場所に隠れるぜ!」
元太「おう!」
歩美「でもすぐ見つかっちゃうよ〜!」
ねずみ侍「オレを誰だと思ってる?元盗賊団の団長だぜ。隠密行動もお手の物よ!」
歩美「わあ、流石ねずみさん!頼りになるね!」
元太「凄えな〜!」
ゴロリ「あれれ?いなくなっちゃったぞ?どこかな?」
芽兎めう「虱潰しに探すめう!」
ゴロリ「えへへ、じゃあこの取って置きの武器を試してみようよ!」
芽兎めう「M67破片手榴弾めうね!」
元太「どうだ?まだいるか?」
ねずみ侍「…駄目だな、しつこく探し回ってやがるぜ」
歩美「これじゃあ博士の所にいけないよう!」
ゴロリ「そぉれ、投下!」
ねずみ侍「あ、あれは…!?お前ら伏せろッ!」
元太「わあ!何だ何だ!?」
歩美「うえーん!怖いよ〜!」
ねずみ侍「弾き返す…!できるだけ遠くに…!」
手榴弾を遠くに弾き返すことに成功したねずみ侍。
これで爆風から逃れることはできた。
だが、このM67破片手榴弾は一味違った。
例え爆風から逃れようと無数の破片が飛び散り周囲にいる者に襲い掛かるのだ。
当然そのことを知る由も無いねずみ侍は完全に不意を突かれる形となった。
ねずみ侍「何だと!?ぐあッ…!」
全身に破片が突き刺さり苦悶の表情を浮かべる。
元太「おい、何だよ今の爆音は…ってどうしたんだよその怪我!?」
歩美「いやーっ!ねずみさん!!」
ねずみ侍「畜生…オレとしたことが、何て様だ…」
芽兎めう「手応えはあっためうか?」
ゴロリ「うん!弾き返されたときはどうなるかと思ったけどそこはM67破片手榴弾!しっかり破片の餌食になってくれたよ」
芽兎めう「むっきゅーん!流石わくわくさんの発明品めう!それじゃあとどめを刺すめう!滅亡波動砲、発射用意…!」
元太「もう駄目だ…おしまいだ…!」
歩美「死にたくないよー!」
ねずみ侍「ここまでか…済まねえ、お前らのこと、守れなくて…」
「待ってください!」
芽兎めう「むむ?誰めう?」
元太「お、お前…光彦!」
光彦「元太君、歩美ちゃん、もう大丈夫ですよ。僕が助けてあげますから…。そこの妖怪ねずみを引き渡すのならね!」
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